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株式会社さかえ屋
フィードバック導入で実現。「相談しやすい職場」への変革
導入の背景と課題
- OJT頼みの教育体制: 製造現場において教育が体系化されておらず、場当たり的な指導が中心でマネジメント教育が手薄だった。
- 「遠慮」による生産性の低下: 家族的な社風ゆえに本音でぶつかる厳しさが不足し、上司が部下を適切に叱れない状況があった。
- コミュニケーションの目詰まり: 現場が質問を躊躇する空気があり、トップの意向が末端まで正確に伝わらない弊害が生じていた。
提供した研修・施策
- 上司へのフィードバック: 受講生本人だけでなく、その上司へ具体的な指導方法を助言することで、社内での実践を強力に支援。
- 人事部との伴走型指導: 外部専門家が人事担当者と共に現場の課題に向き合い、個々の状況に合わせた継続的なアドバイスを提供。
- 人財投資への方針転換: 設備優先だった投資対象を「人の成長」にシフトし、ヒューマンスキル向上を組織戦略の核に据えた。
変化・成果
- 階層間の対話が深化: 部長クラスと現場リーダー層が、業務の流れではなく「目標」を軸に話す機会が大幅に増加した。
- 現場リーダーの自信醸成: マネジメントを体系的に学んだことで、部下育成や組織運営に対する不安が自信へと変わった。
- 共通言語の浸透: 社内で「フィードバック」という言葉が日常的に使われるようになり、相互に高め合う文化が芽生えた。
研修後のデータ
- 教育予算の優先順位: 経費削減の対象になりがちな教育費を、企業の持続的成長に不可欠な「継続投資」として予算化。
- 「聞く姿勢」の変容: 管理職が部下の意見を否定せず、まずは同じ目線で受け止めて理解しようとする行動が定着。
- 改善マインドの向上: 「言っても無駄」という諦めから、主体的に声を上げ、一人ひとりのスキル蓄積を組織力に繋げる意識へと転換。
原料調達から販売まで一貫体制の強み
Q:貴社の事業内容と強みについてお聞かせください
当社はお菓子の製造販売を行っております。原料の買い付けから製造、そしてお客様のもとにお届けするまで、各部門が一貫通貫でできているところが当社の特色です。
また、代表的な商品である「なんばん往来」は誕生して40年以上続く商品で、洋菓子のカテゴリーの中で1つの固有名詞として40年間続くということは誇れることだと思っています。
当社のオリジナルである「なんばん往来」が、これだけ地域・地元のお客様に愛されていることはすごくありがたいと感じております。
「なんばん往来」については、お土産として「福岡土産といえば、九州といえばなんばん往来」ということを今後の目標としています。

お菓子を通じてお客様のそばに
Q:競合他社との違いについてお聞かせください
「なんばん往来」をはじめとしたお土産やギフトだけでなく、日常にお客様に寄り添える商品展開をしています。「お菓子のあるときはやすらぎのとき」で、ちょっとした自分のご褒美だったり、家族の記念日だったりに一役買っていただける商品構成があることは自慢できるポイントです。
家族的で思いやりのある職場環境
Q:貴社の社風や社員の特徴についてお聞かせください
すごく仲の良い、家族的な会社だと思っています。社長や役員の方を含めて、アルバイトの方でも普通に気軽に話すことができますし、現場をよく皆さん歩いていただいています。組織としての階層はありますが、そういったところを感じさせることなく、従業員が挨拶や会話を気軽に交わせる会社だと思います。
製造現場では制服着用でコミュニケーションが制限される部分もありますが、目線や表情で気づける人、人に優しく気遣いができる社員が増えてきていると感じています。
OJT依存からの脱却と真のコミュニケーション構築
Q:研修導入前はどのような課題がありましたか?
正直、育成というところに大きく手をつけていませんでした。店舗スタッフについては接客マナーなどのマナー教育は行っていましたが、会社全体、特に工場については非常に薄かったと認識していました。
生産については生産技術スキルに注力してしまい、OJTばかりの教育になっていました。どこまでがOJTかが曖昧で、ちょっと教えたことがもうOJTという状態でした。
最大の課題は本当の意味での信頼関係が築けていないと感じました。風通しの良い会社でありながらも相互に遠慮している姿が見受けられました。お互いに本当に言いたいこと、伝えたいことが言えない。上司で言えば、叱らないといけない時にちゃんと叱れるかといった厳しさが不足しており、企業としての生産性の低下を感じておりました。
聞く力の不足が組織の大きな障害に
Q:教育に力を入れようと思った一番のきっかけは何ですか?
弊社の代表が伝えたいことを従業員全員にきちんと伝わっていない状況があったのがきっかけです。聞く力をきちんと養うことと、相手の意思や相手が伝えたいことをきちんと想像しながら聞いて理解し、それを正確に自分の言葉で伝えることができるか、これができていないと思ったのが一番のきっかけです。
現場では質問する際に「聞きたいけど今聞いていいか分からない」と悩んだり、質問しても「後にして」と言われるという状況が頻発していました。これが2度3度続くともう質問しなくなる、これは会社にとって非常に危険だと感じました。

上司へのフィードバックが決め手
Q:なぜ弊社の研修を選んでいただけたのでしょうか?
正直、本当にたくさんの研修会社があり、すごく迷いました。どこも皆さんセールスのプロなので良いことをたくさんおっしゃいます。
決め手は「フィードバック」でした。研修は今日研修したから明日頑張ろうとその場は思っても、本当に頑張る人間はほんの少ししかいません。PDCAの学校様の場合は、社内で研修内容を実践してもらうために、まず上司にアドバイスをしていただける点が魅力でした。
受講生の上司に対してフィードバックをしていただき、社内の指導について「こういう風にやってみたらいいのではないでしょうか」という具体的なアドバイスをいただけることが一番のポイントでした。上司に対してのフィードバックは人事である私たちだけでは限界があるため、一緒に伴走していただけることに期待しました。
管理職の意識変化と組織力への目線転換
Q:研修導入後、どのような変化がありましたか?
部長クラスが課長やライン長・グループ長と目標について話す機会が増えたことが大きな変化です。以前は業務の流れで話をしていましたが、部長と課長とのコミュニケーションが強くなったと感じています。
ライン長クラスの受講生からは「コミュニケーションの取り方やビジネススキルをきちんと教わる機会が少なかった中で、部下ができた時にそういった勉強を蓄積できることは自信につながる」という声をいただいています。
設備投資から人材投資への転換
Q:研修導入後、会社として変化したことはありますか?
「フィードバック」という言葉を耳にする機会が増えてきたことを感じています。また、今いるメンバーでより大きな売上や成果を出すには、一人一人のヒューマンスキルが大事になり、その集積が組織力向上につながると実感するようになりました。
今までは設備にまず投資していたものが、人への投資に目線が向き、社員から今まで聞かなかった言葉を聞けているのは大きな変化です。教育費は経費削減時に早めに削減されることが多いですが、ここ数年はしっかり投資していこうという方針になっており、企業文化の変化に徐々につながっています。
参加型研修でさらなる成長を
Q:今後、弊社に期待されることがあればお聞かせください
当社の従業員は比較的に大人しい方が多く、普段は職場では元気なのですが、人前に出ると遠慮がちになります。発表する機会をもっと増やしていただき、「参加しているぞ」という実感を強く持てるような研修にしていただけたらと思います。
ライン長やグループ長は朝礼でみんなの前で話をする機会があるため、伝える力を養う経験が重要です。同じ内容でも各ラインの責任者によって伝え方が違うため、しっかり伝えられる人を一人ずつでも増やしていきたいと考えています。
否定せずに聞く姿勢の重要性
Q:同じような課題を持つ企業様へのアドバイスをお願いします
従業員が活発に意見を言える企業にしていきたいと思っているところは多いと思います。部下や後輩からの意見が出た際に、どうしても否定から入ってしまいがちです。まずはきちんと聞いてあげて、全部聞いて、同じ目線で答えを伝えられるようになることが重要だと感じています。
PDCAの学校様は一体感を持って一緒に進めてくれるため、一つ一つ自分たちの会社の弱点を潰していけると思います。研修を通じて、一緒に成長していける関係性を築くことが大切だと実感しています。
チャレンジを推奨する安定企業
Q:採用面で強調したいポイントがあればお聞かせください
いろんなことをチャレンジさせていただける社長・役員が揃っています。仕事は当然厳しいですが、「こんなことやりたい」ということはすごくやらせてくれます。「どうぞ失敗してください」という社長なので、みんなで一緒に進める会社だと思っています。
アイスクリームの新工場も立ち上がり、会社の成長、安定性については自信を持ってお伝えできます。また、今まで手薄だった教育の部分を今しっかりと見据えて進めていますので、一緒にきちんと進めていける、仕事でも教育の面でも一緒にやっていける会社だと思っています。

村上貴之様プロフィール
現在、管理部部長として勤務。当時流行していたシステムエンジニアを目指して入社し、約30年が経過。
システム関係を希望していたが販売職に配属され、店舗での営業を約20年経験。
その後、生産管理や購買部門を経て現在の管理部ポジションに。一つの会社でいろんな仕事が体験できることを会社の強みの一つと捉え、各部署での経験により転職したつもりで新鮮な気持ちで仕事を続けてこられたと語る。
30年間働き続けることができたのは、働きやすい会社だからこそと実感している。