突然ですが、あなたはウソをついていますか？

営業マンは嘘つきになる必要があります。

お客様に嘘をつく重要性と、
自分に嘘をつく方法についてお話をいたします。

【お客様に嘘をつく重要性】
A営業パーソン
「いやぁ。毎日忙しくて忙しくて、お陰様でいっぱいいっぱいですよ。
毎日残業していて土日出勤もよくあるのでブラックですね」

B営業パーソン
「お蔭様で多くのお客様から大変、ご好評をいただいております。
毎週末は家族と満喫した日を過ごすことが、仕事の原動力です」

あなたがお客様ならどちらの営業パーソンを選びますか？

A営業パーソンもB営業パーソンも、
同じ成績を出しているとするならば、
どちらが頼りになりますか？

当然、B営業マンでしょう。

余裕のない営業パーソンほど、
怖いものはありません。

余裕がないということは、
お客様からしてみればサービスが手薄になる可能性があります。

僕なら「忙しい」と口走っている営業パーソンには、怖くて近づけません。

社交辞令的に「お蔭様で忙しくしておりますが」の挨拶程度なら結構ですが、
本当に自分が忙しいことをアピールする営業パーソンがいます。

忙しいとは、心を亡くすと書きます。
忙しくても、余裕があるそぶり、嘘をつく必要があります。

本当のプロフェッショナルは、努力を見せません。

本当のプロフェッショナルは、
難しいことを簡単にやってのけるように見せます。

難しいことを簡単に片付けるのではなく、
簡単にやってしまうように“見せる”のです。

「この資料一生懸命に作ってきました！」なんて、
間違っても言ってはいけません。

営業の世界は小学校の運動会ではありません。

お客様は、営業パーソンが頑張ったから評価するのではなく、
結果としてどんな価値を提供してくれたかを重要視します。

実は僕、典型的なA営業パーソンでした。

徹夜で資料を作成したことをお客様へアピールしたくて、髪の毛ぼさぼさで無精ひげ。
そんな風体でお客様との打合せに望んだことがあります。

体調が悪いときには、
これ見よがしにマスクをしたこともあります。

その度に「浅井さん大丈夫ですか？」と、
どのお客様も心配をしてくれました。

頑張っているアピールをして、心配されると自分は心地よくなります。
承認欲求が満たされるからです。

しかし、考えてみれば、
（そんなに仕事が回らない体制の会社って大丈夫なのかな？）
（担当営業が一人で大丈夫なのかな？）と、
いらぬ不安を与えてしまいました。

心配されたお客様は会社へ電話を入れる始末でした。

人生は泥臭く、営業はスマートに。
どんなに辛くても、さわやかに格好良くがお客様への配慮です。

【自分に嘘をつく方法】
あなたは自分に嘘をついていますか？

できれば嘘はつきたくないものです。
しかし、嘘も方便というように、ときには嘘も必要になります。

特に、自分に対しての嘘は大切です。

その前に、ちょっと余談を。

成功率の計算式をご存知ですか？
A：自信（１０点満点）×B：能力（１０点満点）＝成功率（パーセンテージ）

さて、質問です。１０点満点で答えてください。

A：あなたが、お客様に対してどれくらい自信をもっていますか？
B：あなたは、営業の能力をどれくらいもっていますか？

もしあなたが、営業の能力が10点満点でも、
自信が０点なら成功率は０になります。

もしあなたが、自信は10点満点で、営業の能力が０点ならば、
成功率は０になります。

仮に、能力が８点だとしても、自信が１０点になれば、８０％の高確率です。
同じように、能力が８点で、自信が５点であれば、４０％にしかなりません。

ここからもわかるように、あなたには自信が必要なのです。

この話をすると「僕は自信がなくてうまくいかないんです」
なんて声が聞こえてきます。

では、あなたはどうしたら自信が持てるのですか？

ほとんどの方は、結果が出たら自信を持てると言います。

しかし、結果は自信がないと出ません。
卵が先か、鶏が先かのような議論ですね。

結論は、自信がないと結果はでません。
だから自信を持てば良いのです。

「だからぁ～、結果が出ないと自信が持てないっていってるじゃん」
って、今思いました？

そこで必要なのは、自分に嘘をつくことです。
いわゆる根拠のない自信。

根拠（結果）が伴っていないのに、
自信を持ってはいけないなんてルールはありません。

まずは、自分に
「俺ならできる」「やればなんとなかるさ」「僕なら絶対大丈夫」
と、嘘をつくことから始めましょう。

その瞬間から、あなたの成功率が向上するのは、間違いありません。

根拠がなくても自信をもって行動すれば成果につながります。
そしてその成果が根拠ある自信へと変わっていきます。

大切なのは、自分自身への評価です。大いにえこひいきして、
過大評価してあげてください。大切な自分なのだから。

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