楽天の人材育成の秘密とは?具体的にご紹介

2021.09.14組織づくり

楽天の人材育成の秘密とは?具体的にご紹介

楽天市場や楽天トラベルなどで知られている楽天グループでは、独自の人材育成を行っています。どのような人材育成プログラムを実践しているのかについてご紹介しましょう。また、自ら学ぶ姿勢をサポートするための制度もあるため、こちらについても解説します。

■楽天の「Back to Basics Project」とは

「Back to Basics Project」とは、2017年の秋に始まった楽天のプロジェクトです。楽天は人事の基本目標として「勝てる人材、勝てるチームを作る」と定めており、これを実現するためのプロジェクトとなります。

このプロジェクトの中では、従業員それぞれが自分の力を最大限に引き出す環境を整えることを重視しました。従業員へのインタビュー、組織や人材に関するデータの分析、人事スタッフ全員との面談を行い、課題を明確化したところ、採用・育成・定着面で進化の遅れがあることが見えてとのことです。そこで、改革の一つとして従来の採用・育成プログラムをすべて見直し「Back to Basics Project」をスタートさせました。育成に注目し、取り組んでいる企業だといえます。

■楽天の人材育成プログラム

楽天では具体的にどのような人材育成プログラムが行われているのでしょうか。ポイントを3つご紹介します。人材育成プログラムについて検討している企業の皆様はぜひ参考にしてみてください。

階層別研修

階層に合わせた研修を実施しています。研修の中では組織の中で活躍していくための知識とスキルを身につけることが可能です。新卒社員・キャリア採用社員向け研修のほか、メンター研修、コンピテンシー開発、マネジメント研修などが用意されています。

ビジネススキル研修

ビジネススキル研修では、特に集合研修と体験型の研修に力を入れているのが特徴です。ただ知識をインプットするのとは異なり、実際に自分で体験しながら仲間と学んでいくことにより、周りと協力したり、切磋琢磨したりする環境が整います。主な内容は思考系トレーニングのほか、ビジネスの定石系トレーニング、リーダーシップ系トレーニングです。

Englishnization Next

楽天では実践的な英語教育を行っています。English Skill(対話型オンラインプログラム)、Cross-cultural Management、グローバルリーダー育成などが行われています。

■社員の自発的なキャリア開発を促す制度

社員の自発的なキャリア開発を促す制度

楽天が人材育成において重視しているのは、自発的なキャリア開発です。そのための制度として、以下のようなものが用意されています。

1on1ミーティング

2018年から取り入れたのが1on1ミーティングです。定期的にミーティングを行うことにより、上司と部下の信頼関係を強固なものにする目的があります。一人ひとりの社員が最大のパフォーマンスを発揮するために必要な取り組みとして始まりました。
楽天では相互のフィードバックによって「学習する組織」を目指しており、そのための取り組みでもあります。ミーティングの中で重視しているのは部下が行った仕事の結果ではなく、プロセスです。ただ話を聴くだけではなく、評価している部分をミーティングの中でしっかりと伝えています。
しかし、ただミーティングをしても適切なフィードバックはできない可能性があるため、管理者のためにフィードバック研修も行っているのが特徴です。

社内オープンポジション制度

楽天が実践している特徴的な取り組みといえるのが社内オープンポジション制度です。通常、プロジェクトや部署が新規に人材を募集する際には外部に募集をかけますが、楽天では社内でも希望する人を募っています。実際に「長く同じ仕事をしてきたから他の仕事にも挑戦してみたい」「業務をする中で今担当しているのとは異なる業務に興味がわいた」と感じた時などに自分の興味のある部署を希望することが可能です。
自ら希望したい移動ということもあり、よりやる気を持って働けるでしょう。事前に面談などで移動先の情報について知ることができるので、慎重に検討可能です。

グローバルリーダー育成

楽天ではグローバルリーダーの育成にも力を入れており、世界有数と言われるビジネススクールへ留学するための支援などを行っています。また、リーダースキルを磨くため、優秀な若手社員を早い段階で昇進させるプログラムも行っています。楽天ではグローバルな人事業務体験が可能であるため、ハイレベルなキャリアを積める環境が整備されているのも特徴です。

■人材育成のための様々な対策・工夫を行っている

楽天では「勝てる人材、勝てるチームを作る」といった基本目標を掲げ、目標に沿った人材育成が行われています。現在楽天では70を超える国籍数の従業員がいることもあり、グローバルな人材の育成にも力を入れているのが特徴です。
従来の採用・育成プログラムを見直し、新たに「Back to Basics Project」を始めたことにより、採用人数の確保、採用ランキングの向上などの結果が見られました。自社の育成について考える際には楽天の育成方法などについても参考にしてみてはいかがでしょうか。

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