DX人材とは?求められる6つの役割について詳しく解説

2021.09.14マネジメント

DX人材とは?求められる6つの役割について詳しく解説

近年需要が高まっているのが「DX人材」と呼ばれる人です。デジタル技術を活用することにより企業を支えていく人材が注目されています。具体的にDX人材とはどのような人のことを指すのか、担っている役割としてはどういったものが挙げられるのかについてご紹介しましょう。

■DX人材とは?

そもそも「DX」とは何かというと「Digital Transformation」のことで、進化したデジタル技術を用いて人々の生活をより良いものにしていくための概念を指します。つまり、DX人材とはそれを実現するために力を発揮する人材です。

経済産業省によると、DXを実行するために必要な人材の育成や確保には、以下の取り組みが必要としています。

- DX 推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材の育成・確保
- 各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解
し、DX の取組をリードする人材、その実行を担っていく人材の育成・確保

※ 人材の確保には、社外からの人材の獲得や社外との連携も含む

出典:経済産業省:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0[PDF]

デジタル技術に精通しているだけでなく、その知識や技術を活用できる人材がDX人材だといえます。

DX人材が担う6つの役割

DX人材が担う6つの役割

DX人材は専門的な知識や技術を用いて企業を支えていく存在です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、DX推進人材は以下の6つの職種で構成されると定義しています。各職種で求められる能力などについて解説します。

ビジネスプロデューサー

ビジネスプロデューサーとは、DXやデジタルビジネスといったものの実現を主導する人材です。リーダーとしてビジネスモデル・ビジネスプロセスの変革を担うこともあります。
戦略コンサルタントと似ていますが、ビジネス面とデジタル技術を両面に精通していることが必要です。
そのため、リーダーとして組織を率いていく力に加え、業界を理解して将来の動向を読み解くための外部環境把握力、的確な意思決定を行うためのマネジメント力などが必要です。最高デジタル責任者である CDO もプロデューサーに含まれます。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、DXの企画立案のほか、推進まで担当する職種です。現在の市場の状況のほか、顧客のニーズといったものを正確に把握し、それらを汲み取る形で新たな商品・サービスについて企画するためのアイデア力が求められます。
また、そのアイデアを企画として提案する力も必要です。ただ単に企画を考えるのではなく、魅力のある企画に仕上げていく必要があります。

アーキテクト

プロデューサーやビジネスデザイナーのもとでDX実現のためのシステム設計を行う存在がアーキテクトです。自社のビジネスに沿った形でシステム構築を行う力が求められます。
IT分野における設計エンジニアとして経営戦略・システム開発の両面から企業をサポートしていく存在です。その業務内容は多岐にわたり、広範囲の知識が必要になります。
システム設計のために的確な人員配置なども行わなければならないため、マネジメント能力も必須です。

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、ビッグデータの分析を行い、ビジネスに活用するための知見を引き出す役割を持った人材です。課題の背景について十分に理解したうえでビジネス課題を整理して解決する力が求められます。
また、ビッグデータの取り扱いに慣れている必要があり、膨大なデータを理解・活用するための知識が必要です。必要とされるスキルは幅広く、ITスキルのほか、ビジネススキル、統計解析スキルなども兼ね備えていなければなりません。

UXデザイナー

UXデザイナーとは、製品やサービスといってものを利用することによって得られる経験である「UX」をデザインする職種です。顧客満足度を高めたり、利用率を向上させたりするために欠かせません。
また、トレンドに沿った形でデザインを検討していく必要もあります。多くの人が興味を持つような高いデザイン力が求められるほか、そのデザインを実現するための関係者を納得させるための言語化能力が必要です。

エンジニア

エンジニアはデジタルシステムを実装するほか、インフラ環境を構築する役割を持っています。アプリケーションスペシャリストやITスペシャリストといったスキルが求められる職種です。また、現場でプロダクトを開発していくにあたり、プロジェクトマネージメント力やプロダクトの設計図面を作る設計力も求められます。

■DX人材について知り、育成・確保を実現

今後DX人材はますます需要が高くなっていくと考えられています。しかし、多くの企業においてDX人材が不足している状況であるため、自社での育成についても検討していく必要があるでしょう。DX人材に求められる役割やスキルについて理解し、早い段階から育成・確保のために動き出すことについて検討が必要です。

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