管理職の育成方法
2024.10.05マネジメント組織づくり
管理職の育成についてお伝えしたいと思います。持続的な企業の成長を実現するためには、優れた管理職の存在が不可欠です。しかし、優秀な管理職を育成することは容易ではありません。さまざまなスキルやリーダーシップを身につけさせる必要があります。
そこで、今回は有能な管理職を育成するために押さえておくべきポイントをご紹介いたします。管理職としての資質やスキルの発掘、個別のニーズに合わせた育成プログラムの作成、効果的なフィードバックの提供など、具体的なアクションプランをご紹介します。
また、優れた管理職を育成することで、社員のモチベーション向上や生産性の向上にもつながることをお伝えします。従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出すことで、組織全体の成果を最大化することが可能となります。
より強固な組織の形成を目指して、管理職の育成に取り組んでいくことは、企業の将来にとって非常に重要な課題です。ぜひ、今回をきっかけに、管理職の育成に関する新たな視点やアイデアを得ていただければ幸いです。
「管理職の育成方法」
そもそも管理職の役割とは
管理職は組織内で重要な役割を果たす存在です。彼らは部下を指導し、業務の効率化や目標の達成に向けてリーダーシップを発揮する必要があります。また、彼らは会社のビジョンや戦略の実現に向けてトップメッセージを分かりやすく翻訳する立場でもあります。
管理職の育成で得られること
①長期的な組織の成長促進
管理職の育成は、組織の長期的な成長に寄与します。育成された管理職は、組織のビジョンや戦略を理解することができるようになります。組織の目標を達成するための戦略的な判断を行い、チームをリードすることができます。組織の成長を促進するためには、優れた管理職が必要不可欠です。
②従業員のエンゲージメント向上
管理職の育成は、従業員のエンゲージメント向上につながります。管理職はメンバーのパフォーマンスを評価し、フィードバックを提供する役割を果たしています。優れた管理職はメンバーのニーズや要望に対して敏感であり、彼らの成長を支援するための適切なサポートができます。
管理職が成長することで、メンバーは自身の成長やキャリアの発展に対するサポートを受けることができます。これはエンゲージメントを著しく向上させることにつながります。
③リテンション率の向上
管理職の育成は、組織のリテンション率の向上にもつながります。社員は成長やキャリアの発展の機会を求めています。管理職の育成が促進されることで、社員は自身の成長や昇進の機会を実感し、組織に対する忠誠心や満足度が高まります。優れた管理職が育成されることで、組織は優秀な人材を維持し、競争力を維持することができます。
管理職の育成を促進させることで、管理職自身の成長のみならず、全社員の成長につながります。若手育成も重要ですが、上から変えることが効果的です。それでは、具体的に管理職の育成方法について解説いたします。
管理職の育成方法
①学びの意識を持たせる
管理職になるためには、自己成長や学びの意識を持つことが重要です。業務に関連する書籍やセミナーに参加するなど、自己啓発に積極的な取り組みが必要です。
御社の評価制度には自己啓発を評価する項目はあるでしょうか。学びは大切だというメッセージだけでは不十分です。自己啓発の取り組み自体を評価の1つに取り入れてみてはいかがでしょうか。
②リーダーシップのスキルを磨く
管理職として必要とされるのは、リーダーシップのスキルです。他のメンバーを指導・サポートする能力やチームをまとめる力が必要とされます。しかしリーダーシップの定義は様々です。
御社には係長、課長、部長という階層ごとのあるべき姿やリーダーシップ増を定義されていますでしょうか。指針がない状況でリーダーシップを発揮せよと伝えても実現性は高まりません。役職の定義設定が必要です。
③コミュニケーション力を養う
管理職にとって、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションが重要です。聞く力、話す力、伝える力を養うことで、メンバーとの関係性を築き、仕事の進行をスムーズにすることができます。育成の仕方としては、部下からの日報に対して管理職は毎日コメントをする。そのコメントの仕方について対象管理職の上司が指導する方法を推奨します。
最も好ましいのは、部下との面談に同席してフィードバックをすることです。新人や若手にはOJTがありながら、管理職にはOJTがありません。実際に部下に対して会話をしているときの様子を観察して、フィードバックすることが最も効果的なコミュニケーション能力の育成方法です。
④フィードバックの重要性を理解させる
管理職として、メンバーに対して定期的なフィードバックを行うことは欠かせません。適切なフィードバックを通じて、メンバーの成長を促すことができます。また、仕事の品質向上にも重要な要素です。フィードバックの重要性に気づかせ、フィードバックの能力の育成方法は、やってみせることが何より重要です。
管理職自身が業務の振り返りをし、その上司が管理職へフィードバックをする。そのフィードバックによって管理職に気づきや有用性が気づければ、管理職はフィードバックの重要性について十分に理解が及びます。
⑤タスク管理の徹底
管理職の役割の中で、メンバーのタスク管理や業務負荷の調整が求められます。しかし、管理職自身がタスク管理の方法を知らない、またはなんとなくしかしていないケースが見うけられます。まずは、タスクの洗い出しと優先順位付け。後にスケジューリングと進捗の調整という流れを徹底させる必要があります。
最近では無料で使えるタスク管理tツールやグーグルのカレンダー機能なので運用が可能です。メンバーのタスク管理を徹底させるには、まずは管理職からです。これにも管理職の上司の介在が不可欠です。
まとめ
管理職に求められる資質やスキルは多岐にわたりますが、着実な成長を遂げるためには、継続的な学習と自己啓発が不可欠です。また、組織内でのマネジメントスキルの育成や、リーダーシップの発揮に向けたトレーニングも重要です。
また、管理職自身にその管理の重要性を認識させることです。重要性を理解させるには体感が最も効果が見込めます。管理職なんだからやってくださいと突き放して責任を負わせる前に、管理職の上司が「やってみせる」ことがポイントになります。
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代表取締役 浅井隆志
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