導入事例

インタビューにご協力いただいた方

西建設工業株式会社　代表取締役社長　西山 一 様

企業プロフィール

会社名：西建設工業株式会社
業種：建設業
事業内容：土木、舗装、水道施設、建築、設備工事
設立：昭和41年1月
資本金：3360万円
所在地：神奈川県藤沢市辻堂元町6-18-21
コーポレートサイト：https://www.nishiken.pw/

導入サービス

ビジネススキル研修（https://pdca-school.jp/business-skill）
受講対象：新入社員

創業60年超 – 水道施設工事の地域トップランナー

Q：貴社の事業内容についてお聞かせください
弊社は建設業で、公共のインフラ整備を主軸としております。品目で言いますと、土木、建築、設備、舗装、そして水道施設工事がメインになっています。

Q：貴社の強みについて教えてください
特に水道施設工事については、創業以来60年以上の経験と実績があります。地域のトップランナーとしての自負がありますし、働いているみんなも絶対的な自信を持っているのではないかと思います。

ポジティブで責任感が強く、意見を言い合える風土

Q：貴社の社風や社員様の特徴についてお聞かせください
今、ボリュームゾーンは40代前半ぐらいが多く、働き盛りで一生懸命働いていきたいという人が多いです。性格や雰囲気としては、ポジティブで、責任感が強い。この2つは間違いなくあると思っています。
社風については、意見を言い合える風通しの良さがあります。私に対しても直接的に改善要望がありますし、萎縮して全然言えないということはありません。何か問題があれば、いいことも悪いこともひっくるめて言い合えるような風土ができていると思います。

「簡単に仕事を断らない」が最大の差別化

Q：他社との違いや貴社の強みについて、より具体的に教えてください
なぜ地域のトップランナーとして絶対的な自信があるのか、大きく理由が3つあります。

1つ目は、総合建設業ですが、自社で直営班を所有しているため、圧倒的な機動力があります。何かあっても即時即対応を自分たちの意思でできるのが大きな違いです。大きい会社でも小さい会社でも、どこかに外注でお願いすることが多く、誰かの都合を聞かないといけません。それが自社の意思決定でできるのが強みです。
2つ目は、それに裏付けされて技術的難易度が高いことや、物理的に納期が全然ない、困難な要望をある程度カスタマイズして対応できることです。両面対応できる会社は少ないのではないかと思います。
3つ目は、1番と2番を実現できているのは、ここで働いている従業員・スタッフの専門性です。専門性と知識、技術を持って、かつ責任感がある。こういう従業員が在籍していただいているのが、他社との圧倒的な違いです。

一言で集約すると「簡単に仕事を断らない」ということです。実は特許を持っているわけでも、すごい自社製品があるわけでもありません。お客様が最も必要とされることをちゃんと実行できるかどうかが大きな違いです。意外とこれができないんです。自社都合で動いてしまいがちですが、顧客ファーストで考えたら困っている人を見過ごせないというところはできていると言っていいのではないかと思います。

キャリア採用から新卒採用へ

Q：研修導入前、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか？
新卒採用の前までは、キャリア採用が多く、1から何かを教えるということについてのノウハウが全くありませんでした。ある程度面接・面談しながら、今までどんなことをやっていたかを聞きながら、専門性を持って配置を決めていました。

しかし、新卒採用となるとゼロからです。誰がどんな特性がを持っており、何に向いているのかを見極める必要があります。キャリア採用でもそれはすべきだったのですが、そこまでの意識に至らず、新卒採用をきっかけにキャリア採用や中途採用でも個々の特性に向き合うということを意識するようになりました。

Q：新卒採用をしようと思ったきっかけは何でしたか？

人を大切にしている組織だからこそゼロからの育成にチャレンジしたかったんです。この会社で最も大事にしている理念や価値観をこれから社会に進出する方にも共有をしたい、全くの社会人未経験の方々と一緒に働きたいと思ったからです。

「働くことを生きがいに」という価値観への共感

Q：PDCAの学校を選ばれた理由を教えてください
色々な口コミを拝見させていただきましたし、ホームページで代表の考え方や企業理念などを見させていただく中で、「働くことを生きがいに」という価値観に共感できました。

人生の3分の1、今は4分の1ぐらいかもしれませんが、仕事をする中で、その仕事を生きがいにできる、働くことを生きがいへ、そういう価値観を持つということにすごく共感できましたので、ぜひ伴走するパートナーになっていただきたいと思いました。

育てるということについては本当にある種の無知でしたから、専門性のある方に託しながら、一緒に伴走していくしかないと思いました。不安よりは期待値の方が大きかったです。やると決めたらやるしかないという決意のもと進めました。

PDCAが身近に – 実践を通じた気づき

Q：研修を受けた社員や上司の方々にどのような変化がありましたか？
PDCAという言葉を単純に聞くと、なかなか取っつきにくい、難しいことをやるんじゃないかというイメージが最初はありました。でも、やり出してみて、実際的にこういうことなのか、常にトライ・アンド・エラーを繰り返していくことなんだというのを理解できたことで、よりPDCAが身近になったのではないかと思います。あくまで仕事でやっていることと変わらないんだと。

また、入社1年で役職に就いた新卒社員もいます。チャレンジ精神があり、何か新しくやることについて否定的でない、そういうマインドの方には色々なことにチャレンジしてもらいたいと考えてます。

上司については、ただ言いっぱなしではなく、日報などからフィードバックして、彼ら彼女の思いを汲み取りながら、「ここが良かったよ」「ここはもっと頑張ろう」という伝達を少しできるようになってきました。まだまだですが、部下、後輩への関わり方を意識するようになってきたと思います。

理念浸透と継続的な挑戦を

Q：今後の展望や他社様へアドバイスをお願いいたします
これからも採用が続きますし、色々な失敗はあると思いますが、そこに逃げずに、必ず失敗は成功のもとなので、トライ＆エラーを繰り返し会社としてレベルアップしていきたいと思います。1人でも多くの新入社員の方が社会で活躍できるような土壌作りをしていきたいです。
新入社員に求める資質としては、明るく元気で、好奇心を持っていただける方、そういう人と1人でも多く一緒に働きたいと思っています。
新卒採用をされる企業へのアドバイスとしては、実際の活動状況をSNSやInstagramなどでよりリアルに発信することが大事だと思います。また、会社に入社して配属に至った後、属人的になりがちなので、教えるマニュアル化がすごく大事だと思います。

西山 一様プロフィール

西建設工業株式会社 代表取締役社長。創業60年超の歴史を持つ水道施設工事のトップランナー企業を率いる。「簡単に仕事を断らない」という顧客ファーストの姿勢と、自社直営班による圧倒的な機動力を強みに、地域のインフラを支え続けている。キャリア採用中心から新卒採用への転換を決断し、「新卒育成」を通じて理念を深く浸透させた人材を育成することに注力。「働くことを生きがいにできる」という価値観を大切にし、意見を言い合える風通しの良い組織づくりを推進している。