新入社員の挨拶研修|指導のポイント・コツと例文を完全ガイド
挨拶は基本的なマナーの一つですが、新入社員の中には何のために挨拶をするのか必要性がわからなかったり、具体的にどうすれば良いのかがわからずにいたりする方も多くいます。頭ごなしに「もっと元気に挨拶しなさい」と指導しても、行動は変わりません。
そこでこの記事では、新入社員が挨拶を苦手とする理由から、研修で挨拶を指導するメリット、お辞儀の基本、すぐに使える例文、研修で定着させる指導法までを解説します。企業の人事担当者・研修担当者・管理職・OJT担当者の方は、自社の研修設計の参考にしてください。
この記事でわかること
- 新入社員が挨拶できない3つの理由と、「挨拶不要論」が生まれる背景
- 新入社員研修で挨拶を指導する5つのメリットと、社内説明に使えるデータ
- お辞儀の角度(会釈15度・中礼30度・最敬礼45度)と「語先後礼」の基本
- 感じのいい挨拶を身につけてもらう4つのポイント(体のしぐさ・表情・声色・スピード)
- そのまま配布できる、シーン別の挨拶例文8選
- 出社時・退社時・来客時・電話など、場面別の挨拶の使い分け
- ロールプレイ・動画撮影・良い例と悪い例を使った、挨拶を定着させる指導法
- 迎える側が使える歓迎の挨拶と、研修の初日・最終日の挨拶例文
- 挨拶指導のよくある質問(NGな指導・習得までの期間・eラーニング・中途採用)
挨拶は単独で身につくスキルではなく、報連相やコミュニケーション、目標達成の習慣と組み合わせてこそ定着します。PDCAの学校の「新人・若手向けビジネススキル研修」では、ビジネスマナーを入口に、報連相トレーニングやロールプレイ、上司を巻き込んだ振り返りまでを半年間で設計し、挨拶を含む基本スキルの定着と早期離職の防止を支援しています。
目次
新入社員が挨拶できない3つの理由|「挨拶不要論」と世代間ギャップ
新入社員に挨拶が苦手な方が多いのは、挨拶の重要性に気づいておらず、「とりあえず」の形で済ませていることが大きな原因です。新入社員の中には、「おはようございます」とぼそっと発言するだけで挨拶したつもりになっている方がいます。
一方で、しっかり相手の顔を見て元気に「おはようございます!」というのが挨拶だと思っている上司や先輩からすれば「新入社員はきちんと挨拶ができていない」と判断されてしまうのです。このような状態でしっかり挨拶するようにと指導をしても、なかなか響きません。
では、なぜ新入社員は挨拶ができないのでしょうか。背景は大きく3つに整理できます。
理由1:挨拶の必要性を理解していない|Z世代の「挨拶不要論」
新入社員の多くは、挨拶が社会の常識であることは知っています。そのため、最低限の形式的な挨拶はできます。問題は、挨拶の必要性が腑に落ちていない点にあります。
「挨拶をすると相手の迷惑になるだけ」「仕事ができていれば挨拶は不要」といった考え方を持つ若手は珍しくありません。近年はSNSで「挨拶しない自由」が共感を集め、挨拶を強要されることへの反発が話題になったこともあります。
形式は知っていても意味を理解していないため、相手に好印象を与える挨拶や、会話のきっかけになる挨拶にはならないのです。
理由2:目上の人と接する経験が乏しく、距離感がわからない
メールやチャット、SNSなど非対面のコミュニケーションが当たり前になった結果、年上の人と直接会話する機会が減っています。親戚づき合いや近所づき合いの減少も重なり、社会人になって初めて目上の人と接するという新入社員も少なくありません。
年上の人との接触経験が多ければ、「かしこまりすぎず、フランクすぎない」適切な距離感が自然と身につきます。しかし経験が乏しいと、どの程度の礼儀が適切なのか判断できず、挨拶の仕方に迷ってしまうのです。
理由3:職場での挨拶の仕方・暗黙のルールがわからない
挨拶の必要性を理解していても、具体的な仕方がわからないケースもあります。同僚・上司・顧客への挨拶の違い、会釈・中礼・最敬礼の使い分けなどは、研修で教えなければ身につきません。
さらに、職場ごとの暗黙のルールも障壁になります。フラットな組織では堅苦しい挨拶を避けることがあり、逆に上下関係を重んじる職場ではきっちりした挨拶が求められます。こうした社風に応じたマナーは新入社員には判断できないため、研修時に自社のスタイルを伝えておく必要があります。
新入社員研修で挨拶を指導する理由|企業が得る5つのメリット
社会において挨拶が重要とされているのは、挨拶が人間関係の潤滑油ともいえるものだからです。元気に挨拶してもらえれば、それだけで相手のやる気を感じることができますし、好印象を持つことにもつながります。
例えば、取引先と会った際に、突然本題から入る人はいないでしょう。会話は挨拶に始まり、挨拶に終わります。大切な商談時にぼそぼそと聞こえにくい声で挨拶されたとしても、好印象を持ってもらうことはできませんし、不安も大きくなってしまうはずです。挨拶には、自分自身の印象を変えたり、その場の雰囲気を変えたりする効果もあります。
ここからは、組織として挨拶指導に取り組むことで得られる具体的なメリットを5つ紹介します。研修の必要性を社内で説明する際の根拠としても活用してください。
メリット1:第一印象が良くなり、会社全体の評価も上がる
人の第一印象は数秒で決まるとされ、最初の一言となる挨拶は印象を大きく左右します。自発的な挨拶ができる社員は、社内だけでなく取引先や顧客から見た会社の印象も良くします。社外では新人か管理職かに関わらず「〇〇会社の人」と認識されるため、個人の挨拶が会社の評価に直結するのです。
メリット2:報連相が円滑になり、業務がスムーズに進む
挨拶は人間関係の潤滑油であり、コミュニケーションの入り口です。日頃から挨拶を交わしていれば親近感が生まれ、報告・連絡・相談(報連相)がしやすい関係が築けます。意見が対立しやすい会議でも、冒頭の挨拶が気持ちよくできていれば、互いを尊重しながら進めやすくなります。
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
「もういい加減にしてくれよ!!」と言いたくなるような新人、部下の方はいらっしゃいますか?その方に対して、✅ やる気がないから報連相しないのではないか✅ 責任感が欠如しているせいで先々への考えが足りないのではないか✅ 受動的で、自ら考えないから上手くできないのではないかと結論づけ、見限ってしまうのは早計です。「部下の反応=上司のマネージメントの成果」だからです。上司が【適切な指示の出し方】さえできれば、部下のミスの多くが防げます。ミスが減れば、ミスへのフォロー対応や、部下を叱るために割いていた時間を上司の方は有効に使えるようになりますし、部下側も、メンタルやモチベーションを低下させずに済みます。『報連相の基本』を、部下へどのように教えれば身につくのか?どのような指示だと伝わらずに報連相漏れを起こすのか?一番気になる「NG指示事例」を、弊社の研修受講企業様にて実際に起こった3つのケースから解説いたします。現場で出来る改善にご関心ございましたら是非ご視聴くださいませ。◆費用完全無料のWEBセミナーです。
メリット3:早期離職リスクを低減できる
挨拶を通じて上司や先輩と円滑な関係を築ければ、新入社員は周囲の協力を得やすくなります。仕事がスムーズに進み「戦力として貢献できている」と早い段階で実感できれば、早期離職リスクの低減につながります。
新入社員の離職は深刻な経営課題です。厚生労働省の調査によると、令和4年3月卒業者の就職後3年以内離職率は大学卒33.8%、高校卒37.9%と、3人に1人以上が3年以内に離職している計算になります。挨拶指導は、こうした離職を防ぐ最初の一手としても有効です。
出典
新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
メリット4:心理的安全性が確保され、相談しやすい職場になる
新入社員は「忙しそうだが話しかけていいのか」と不安を抱えがちです。日頃から挨拶でコミュニケーションを取っていれば、声をかけ合うことが日常化し、「話しかけても大丈夫だ」という安心感が生まれます。この安心感は周囲との信頼関係を深め、心理的安全性の確保につながります。
メリット5:組織風土・コミュニケーションレベルが向上する
社内に挨拶が根付いていない場合でも、新入社員への指導が組織風土を変えるきっかけになります。上司や先輩は新入社員の挨拶に「応えなければ」という心理が働くため、組織全体のコミュニケーションレベルが引き上げられるのです。
新入社員に教える挨拶の基本|お辞儀の角度と「語先後礼」
挨拶指導では、まず全員が共通で押さえるべき「型」を教えます。ここを最初に揃えておくと、その後の実践練習が格段に進みます。特に重要なのが、お辞儀の角度の使い分けと「語先後礼」です。
お辞儀3種類の使い分け|会釈15度・中礼(敬礼)30度・最敬礼45度
お辞儀は上体の角度によって3種類に分かれます。角度が深いほど敬意が強く、場面によって使い分けるのが基本です。
種類 | 角度 | 主な使う場面 |
|---|---|---|
会釈(えしゃく) | 約15度 | すれ違い、入退室、社内での日常的な挨拶 |
中礼(敬礼・普通礼) | 約30度 | 来客の送迎、上司・目上の人への挨拶、ビジネス全般 |
最敬礼(さいけいれい) | 約45度 | 深い感謝、お詫び、依頼、冠婚葬祭などの式典 |
ビジネスシーンで最も一般的なのは中礼です。ただし、フラットな社風の企業では会釈を中心にすることもあります。自社での使い分けを研修で明示することが、新入社員の迷いをなくすポイントです。
語先後礼|「言葉を発してから」お辞儀をする
日本では語先後礼(ごせんごれい)が基本です。これは「おはようございます」と言葉を発してからお辞儀をする所作を指します。お辞儀をしながら言葉を発すると、声が下を向いて届きにくくなるためです。
なお、相手が日本文化に馴染みのない外国籍の場合は、それぞれの文化に合わせて対応します。
正しい姿勢と視線|背筋を伸ばし、相手の目を見る
挨拶の基本は背筋をまっすぐ伸ばし、相手に正面を向くことです。視線も相手に向け、目を見て言葉を発します。目を見るのが苦手な場合は、相手の目と目の間あたりを見ると、相手からは目が合っているように見えます。
座っているときは立ち上がるのが基本です。デスクワーク中で立てない場合も、顔だけ相手に向けるのではなく上半身ごと相手の方向に向けます。
お辞儀の美しさを決める3つのポイント
お辞儀の印象は、角度だけでなく次の3点で決まります。
- 腰から折る:首だけを曲げず、腰から上体を倒す
- 手の位置:男性は体側、女性は体の前で手を重ねるのが目安
- 目線:お辞儀の最中は相手の足元あたり、戻すときに相手の目を見る
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新入社員に感じのいい挨拶を身につけてもらう4つのポイント
新入社員研修で挨拶を学んでもらおうと考えているのなら、以下の4つのポイントをしっかり伝えてみてください。
体のしぐさ
挨拶というのは、誰かに向けて行うものなので、下を向いたままでぼそっと言っても挨拶とはいえません。まずは相手に対して正面を向き、目を合わせてから挨拶をしてお辞儀しましょう。
人の目を見るのが苦手な方もいますが、その場合は目と目の間あたりを見ると目が合っているように見えます。また、立って正面を向いた挨拶をするのが難しいデスクワーク中も、顔だけ相手の方向を見て挨拶するのではなく、上半身は相手に向けるようにしましょう。
表情
こわばった表情や無表情で挨拶されても、気持ちが良いものではありません。基本は笑顔を心がけてください。特に普段から無表情な方は、挨拶の時だけ笑顔を作ろうと思ってもうまく作れないので、普段から顔のストレッチや笑顔の練習などを実践してみてはいかがでしょうか。
笑顔は特別な才能ではなく、表情筋を鍛えれば誰でもつくれます。口角の上げ方や目元のやわらかさをチェックし、新入社員同士で確認し合うのも効果的です。
声色
声色によっても相手に与える印象が大きく変わります。声が低いと「怒っているのかな」と思われてしまうことがあるので、普段話す時の声色よりも、少し高めを意識してみてください。「ド」の音階の方が「ファ」「ソ」あたりまで上げるのが目安です。
トーンがうまく上がらない場合は、あくびのときのような喉の開きを意識させましょう。腹式呼吸でおなかから声を出すように指導するのもポイントです。
スピード
挨拶をする際によくやってしまいがちなのが、早口での挨拶です。早口で挨拶をしてしまうと、相手の耳はまだ聞く準備ができておらず、聞き流されてしまう可能性があります。「おはようございます」のうち、「ございます」とか「ます」しか聞こえないような方も多いです。
これを防ぐためには、ゆっくり挨拶することの大切さを新入社員研修の中で伝えていきましょう。指導の際は、本人が通常行う挨拶の3倍遅いスピードで一語一語を発音させるのが目安です。一言ずつはっきりと発音することにより、相手にきちんと届きやすくなります。あわせて、口を縦横に開き、文末は必ず口を閉じるよう指導すると、ぼそぼそとした聞き取りにくい挨拶が改善します。
挨拶に一言添える|シーン別の例文8選
挨拶だけで終わると、そっけなく感じられる場面があります。短いフレーズを一言添えるだけで形式的な印象がやわらぎ、次の会話に移りやすくなります。研修では、そのまま使える例文を配布しましょう。
場面 | 例文 | |
|---|---|---|
1 | 初対面・自己紹介 | 「はじめまして」+「お会いできてうれしいです」 |
2 | 出社時(上司へ) | 「おはようございます」+「本日もよろしくお願いします」 |
3 | 来客時 | 「こんにちは」+「本日はお暑い中ありがとうございます」 |
4 | 名前を添える | 「〇〇さん」+「おはようございます」 |
5 | 退社時 | 「お疲れさまでした」+「本日はお世話になりました」 |
6 | 依頼・相談の前 | 「お世話になります」+「お忙しいところ恐れ入ります」 |
7 | 感謝を伝える | 「お疲れさまでした」+「手伝ってくれてありがとう」 |
8 | 外出・帰社時 | 「行ってまいります」+「〇〇の件、進めてまいります」 |
指導のコツ
例文を暗記させるのではなく、「相手を気遣う一言を添える」という考え方を伝えます。新入社員同士でペアになり、その日の出来事を一言添えて挨拶する練習をすると定着します。
場面別の挨拶の使い分け|出社時・退社時・来客時・電話
挨拶は、場面ごとに適切な言葉が異なります。「おはようございます」を一日中使うといった誤りを防ぐため、基本の使い分けを研修で教えておきましょう。
出社時・退社時の挨拶
場面 | 基本の挨拶 | 補足 |
|---|---|---|
朝の出社 | おはようございます | 相手が誰でも同じ。自分から先に行う |
日中のすれ違い | お疲れさまです/失礼します | 会釈を添える |
退社時 | お先に失礼します/お疲れさまでした | 残っている人には特に一言添える |
外出・帰社 | 行ってまいります/ただいま戻りました | 業務の進捗を一言添えると好印象 |
来客・訪問時の挨拶
- 来客時:「いらっしゃいませ」「お待ちしておりました」+会釈または中礼
- 訪問先に着いたとき:「お世話になっております。〇〇社の△△と申します」+名刺を差し出す
- 退出時:「本日はお時間をいただきありがとうございました」+中礼
来客対応では、立って迎えることが基本です。座ったままの挨拶は失礼にあたります。
電話・チャットでの挨拶
電話は声が低く聞こえやすいため、対面より少し高めのトーンを意識します。
- 電話を受ける:「お世話になっております。〇〇社の△△でございます」
- 電話をかける:「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇社の△△と申します」
- チャット・メール:対面の挨拶に代えて「お世話になっております」を冒頭に添える
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研修で挨拶を定着させる指導法|ロールプレイ・動画・良い例と悪い例
挨拶の必要性を伝えるだけでは、行動は変わりません。「挨拶の技術」を教え、練習させ、振り返らせるという3ステップで設計することが重要です。
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技術で教える|滑舌・声の高さ・スピードの3軸
新入社員は「挨拶しているつもり」でも、上司や先輩の基準に達していないことがあります。原因の多くは技術の不足です。感情論で「明るく元気に」と繰り返しても改善しません。次の3つの技術を教えます。
軸 | よくある状態 | 具体的な指導方法 |
|---|---|---|
滑舌 | 口を開けず、ぼそぼそ聞こえる | 口を縦横に開け、文末は必ず口を閉じる |
声の高さ | 下を向いて声が低く暗い | 少し上を向かせ、普段より一段高いトーンで発声 |
スピード | 早口で何を言っているかわからない | 本人の通常の3倍遅いスピードで一語ずつ発音 |
「挨拶は聞こえなければ独り言」という言葉もあります。まず聞き取れる声にすることが出発点です。
ロールプレイで実践させる
座学で型を教えたら、必ず実践の場を設けます。新入社員をペアにし、出社時・来客時・電話応対などのシナリオを設定して演じさせましょう。相手役を変えながら繰り返すことで、状況に応じた挨拶が身につきます。
動画で客観視させる
自分の挨拶を動画で撮影し、本人に見せる手法は効果的です。主観では「できているつもり」でも、客観視すると声の大きさ・表情・姿勢の課題が一目でわかります。フィードバックの際も、口頭で指摘するより相手に伝わりやすくなります。
良い例と悪い例を比較させる
良い例と悪い例を並べて提示し、印象の違いを「間違い探し」のように認識させます。講師が両方を演じて見せるだけでも効果があります。「なぜ悪い例が悪いのか」を言語化させることで、理解が定着します。
eラーニングで基礎部分を効率化する
挨拶の型や基本マナーは、eラーニングで事前学習しておく方法も有効です。集合研修の時間を実践練習に集中でき、指導者の工数も削減できます。多拠点・多人数の企業ほど効果を発揮します。
無料で学べるEラーニング 全4章「新入社員研修」
お申込いただいた方へ、以下のコンテンツの動画とテキストを納品いたします。無料とは思えないほど大量にコンテンツがございます。超実践!ビジネスマナー第一印象で差をつける!表情、挨拶、敬語などの基本動作お客様との対応力を高める!名刺交換、訪問、来客対応の仕方業務効率向上!ホウレンソウ(報連相)報連相の基本で差をつける!報告・連絡・相談の基礎業務中にミスをした場合の報告・連絡・相談シミュレーション絶対関係構築!コミュニケーションコミュニケーションで差をつける!信頼関係を構築する3つのスキル相手の発言から意図を汲み取る!理解力浸透トレーニング限定コンテンツ〜番外編 最短で信頼関係を構築する方法クレームをファンに変える!顧客対応クレームのメカニズムを学ぶ対応力で差をつける!苦情をファンに変える方法実際のクレーム事例をもとにしたクレーム対応シミュレーション 入社したばかりの社員にまず覚えてほしいビジネスマナーや業務の基本である報連相、コミュニケーション、クレーム対応など、実用的で役立つ情報を動画で学ぶことができます。Eラーニングだからスマホからも閲覧可能です! ーこちらも何かお役立ていただければ幸いですー記事:そもそも、階層別研修はなぜ必要なのか?動画:新入社員を育てる研修「ビジネススキル研修」ダイジェスト無料研修体験:20代社員の行動をガラッとかえる3時間オンライン研修
指導者・先輩こそ手本に|新入社員を迎える側の心構え
新入社員に対してきちんと挨拶をするようにと指導したとしても、その指導をしている人や、先輩、上司が適当な挨拶しかしていなかった場合、説得力がありません。上の立場にいる人がろくに挨拶をしていないと、その程度の挨拶で良いと思われてしまう可能性もあります。部下は上司を見ながら育っていくものなので、新入社員にきちんと挨拶をして欲しいと考えているのであれば、自分たちが率先して丁寧な挨拶を行うように心がけていきましょう。
「学ぶ」は「まねぶ(真似る)」という言葉が由来です。上司や先輩が見本を見せることで、新入社員は「このシチュエーションではこの挨拶をするのか」と学んでいきます。
新入社員を迎える歓迎の挨拶・一言メッセージ例文
挨拶は、新入社員に教える側だけのものではありません。迎える側の挨拶は、新入社員の不安を和らげ、職場の一員としての自覚を持たせる重要な役割を果たします。役割別の例文を紹介します。
社長・役員から(入社式・歓迎式)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。〇〇株式会社、社長の△△です。 皆さんは多くの応募の中から選ばれた方々です。その力を信じ、自信を持って新しい挑戦に取り組んでください。 仲間と共に成長し、会社をさらに盛り上げていきましょう。本日は本当におめでとうございます。
構成は、自己紹介 → お祝いの言葉 → 期待 → 激励 → 締めです。長くても5〜10分程度に留めます。
上司・管理職から(配属時)
ただ今ご紹介にあずかりました、〇〇部長の△△です。 入社おめでとうございます。若さと活気に満ちた皆さんを迎えられ、大変うれしく思っています。 研修や実務を通じて社会人としての基礎を学ぶと同時に、隣にいる仲間と信頼関係を築いてください。 私たちも全力で支えますので、一緒に協力しながら成長していきましょう。
先輩社員から(歓迎会・OJT初日)
先ほど紹介していただきました、〇〇と申します。 新しい仲間を迎えられることをとてもうれしく思っています。私も入社当初はわからないことだらけでしたが、先輩方の支えで成長できました。 今度は私が皆さんをサポートします。困ったときは気軽に声をかけてください。一緒に頑張っていきましょう。
先輩は立場が近いため、自分の失敗談や不安に寄り添う言葉が効果的です。
人事担当者から(内定式)
皆さん、内定おめでとうございます。人事部の〇〇と申します。 採用の過程で、一人ひとりの個性や才能を強く感じました。これからその力を発揮し、大きな成果をつくり出してほしいと思っています。 本日ここにいる皆さんの入社を心から歓迎します。これからよろしくお願いします。
日常の一言メッセージ例
- 「何か困ったことがあったら、いつでも声をかけてください」
- 「わからないことを聞くのは、成長しようとしている証拠です」
- 「最初から完璧にできなくて大丈夫。一歩ずつ慣れていきましょう」
研修の初日・最終日に使える挨拶の例文
研修の冒頭と締めくくりは、受講者の意識を切り替える重要な場面です。研修担当者・講師が押さえるべきポイントと例文を紹介します。
研修初日(開会)の挨拶
研修冒頭の挨拶には、研修の目的を伝え、受講する意味を理解させ、場の空気をつくる役割があります。話す内容は次の4点です。
- 研修の目的・背景
- 研修で得られること
- 過去の受講者の成果(具体例・数字を交える)
- 本日の進め方
おはようございます。本日から〇〇日間、新入社員研修を担当します△△です。 この研修の目的は、皆さんが一日でも早く職場で力を発揮できるようになることです。 挨拶や言葉遣いといった基本は、研修初日に身につけておくと、その後の業務がぐっとスムーズになります。 過去の受講者からは「最初に挨拶を学んだことで、配属後の人間関係づくりが楽になった」という声が多く寄せられています。 わからないことは遠慮なく質問してください。では、始めます。
挨拶は2〜3分以内に収め、はきはきと元気よく話します。長すぎる挨拶は受講者を飽きさせ、研修の時間を奪ってしまいます。
研修最終日(閉会)の挨拶
最終日の挨拶では、習得した内容の振り返りと現場での実践を促す言葉を伝えます。
〇〇日間にわたる研修、お疲れさまでした。 最終日の皆さんの挨拶は、初日と比べて声も表情も見違えるほど良くなりました。 明日からは、ここで学んだ挨拶を現場で実践してください。最初は緊張するかもしれませんが、自分から先に挨拶することを心がけてください。 困ったときは、いつでも研修担当や先輩に相談してください。皆さんの活躍を楽しみにしています。
受講者の成長を具体的に認めることが、現場での実践意欲を高めます。
よくある質問|新入社員の挨拶指導Q&A
最後に、新人社員の挨拶指導についてよくある質問をまとめました。
Q. 挨拶しない新入社員にNGな指導は?
A. 感情論で叱ること、人前で注意すること、正論で押し切ることの3つがNGです。
「もっと元気に挨拶しなさい」「社会人として常識でしょ」といった指導は、なぜできないのかという原因に触れていないため効果がありません。挨拶の技術(滑舌・声の高さ・スピード)が原因なら技術を教え、必要性が理解できていないなら意味を伝えるというように、原因別に対処します。人前での注意は、新入社員の自信を奪い逆効果になりかねません。
Q. 挨拶ができるようになるまでの期間は?
A. 技術面は数回の練習で目に見えて変わります。定着には2週間〜1か月が目安です。
滑舌・声の高さ・スピードといった技術的な改善は、正しい方法を教えれば比較的短期間で変化が表れます。一方で、職場で自発的に挨拶する習慣として定着するには、研修後の継続的なフォローが必要です。配属先の上司・先輩が手本を示し続けることで、2週間から1か月程度で習慣化していきます。
Q. eラーニングでも挨拶は教えられる?
A. 座学部分は可能ですが、実践練習と組み合わせる必要があります。
挨拶の型や基本マナー、お辞儀の角度といった知識の習得はeラーニングに適しています。集合研修の時間を実践練習や動画撮影に集中できるため、結果的に教育効果が高まります。ただし、挨拶は身体的な所作を伴うため、eラーニングだけでは完結しません。ロールプレイや対面でのフィードバックと必ず組み合わせましょう。
Q. 中途採用の新入社員にも同じ指導が必要?
A. 基本的な考え方は同じですが、伝え方を変えます。
中途採用者には社会人経験があるため、「マナーがなっていない」という前提で指導すると反発を招きます。自社の社風や独自のルール(お辞儀の使い分け、社内での呼称など)を共有するというスタンスで伝えるのが適切です。前職の慣習との違いを丁寧に説明すると、納得感が高まります。
まとめ|挨拶指導は「技術」と「手本」の両輪で
新入社員に「挨拶」を指導するポイントとコツをお伝えいたしました。挨拶は、「心がけ」だけで改善するものではありません。正しい技術を教え、実践させ、指導者が手本を示すという3つが揃って初めて定着します。
指導することは大切ですが、指導する立場である先輩、上司が手本となる挨拶をしていなければ意味がありません。まずは受け入れる側が挨拶をきちんと行い、新入社員に指導をしましょう。
挨拶は、新入社員が最初に身につけるべきビジネスの基本です。経済産業省が提唱する「社会人基礎力」の「前に踏み出す力」「チームで働く力」にも通じる、その後の成長を左右する土台だといえます。まずは受け入れる側が手本を示し、組織全体で挨拶の輪を広げていきましょう。
半年間で10回以上の研修と振り返りを通じて、ビジネスマナー・社会人基礎力・PDCAの習慣化を支援します。早期離職の不安を抱える企業の育成を、専任担当者が伴走してサポートします。
浅井 隆志
代表取締役
現場変革のスペシャリスト。PDCAの学校代表 浅井隆志 KDDI、スバル、SoftBank等の大手企業をはじめ、全国で精力的に講演・研修活動を展開。新聞や雑誌など数多くのメディアでも取り上げられ、全国から講演依頼が殺到。「現場で成果を出すための実践的な指導」に定評がある。