態度教育で若手社員を育てる

2023.04.24若手育成組織づくり

態度教育で若手社員を育てる

「最近の若手はなっとらん!」と感じたことはありますでしょうか。仕事への意欲や捉え方、モチベーションに至るまで、なんか中途半端に感じている方は少なくありません。マインドや意識というと抽象的でどのように育成をしたらよいか悩みどころではないでしょうか。
今回は、若手の仕事への意識をどうやって育むのか。いわゆる、態度教育について解説いたします。

態度教育とは

社員教育において、態度教育は非常に重要な役割を担います。態度教育とは、社員がどのような考え方や価値観を持ち、どのような行動様式をとるかということを指します。教育と言えば技術やスキルを習得させることが一般的です。しかし、社会人としての心構えも無くてはならない要素です。チームの一員としての自覚、プロフェッショナルとしての信念なども醸成する必要があります。

主にマインド面に働きかける教育を態度教育と言います。子供の教育に例えるなら、学校や塾では学業を学び、家庭においては躾を教えます。人から何かしてもらったら「ありがとうと言いなさい」。誰かに迷惑を掛けたら「ごめんなさいと言いなさい」というような具合です。

態度教育の最大の目的

仕事においての態度教育の最大の目的は、チームを作るためにあります。組織力やチームとしての相乗効果を発揮させるためには、相互信頼が欠かせません。相互信頼は、自分がやるからあいつもやってくれるだろう。あいつもやるんだから自分もやらねば、という信頼関係です。この相互信頼があってチームは成立します。

そして、相互信頼の源泉となるものが、自己信頼です。自己信頼は自らを律する強さです。仕事への取り組み姿勢によってつくり上げられます。よって、態度教育はスキル教育と同様に取り組まなければならない教育施策です。

態度教育のその他の効果

1.企業文化の形成

態度教育は、企業文化を形成する上で非常に重要な役割を果たします。社員が持つ価値観や考え方が、すなわち企業の価値観や文化となります。態度教育を通じて企業の方針や理念を浸透させることができます。

2.社員のモチベーション向上

社員が持つ態度や姿勢は、仕事の成果に大きな影響を及ぼします。態度教育を通じて、社員がポジティブな姿勢を持てば、すなわち仕事に取り組む意欲も高めることができます。

3.顧客満足度の向上

社員の態度が顧客満足度に大きく関わっています。顧客に対して適切な態度で接することは、接客業のみならず重要なことがらです。顧客満足度(CS)活動の矢面ともいえます。態度教育を通じて、社員が顧客とのコミュニケーションに積極的に取り組むようにもなります。

4.社員の自己成長

態度教育は、社員の自己成長にも繋がります。社員が自ら考え、行動するためのセルフ育成につながります。また、態度教育を通じて、社員が自己啓発の意識を高めることは、確実にスキルアップに貢献します。

以上のように、態度教育は社員の価値観や行動様式を変えることで、企業文化や顧客満足度の向上、社員の自己成長を促すことができます。

態度教育のタイミング 一例

タイミングは出来なかった時だけではなく、良い行動や姿勢が見受けられた時に肯定することも大切です。
例)〇〇君はいつも挨拶が気持ちが良くて、私も朝からとても元気をもらってるよ

・あいさつがきちんと出来たとき、または目も合わせず声が小さいとき
・良い返事、気持ちの良い返事をしたとき、またはうなずきだけでおわるとき
・時間や期限が守られているとき、または出来なかったとき
・完了報告が行われたとき、または1人で勝手に判断をしたとき
・身だしなみが適切なとき、またはTPOを理解していないとき
・出退勤連絡がきちんと行われたとき、またはメールで簡単にすませたとき
・メモをとる行動やそぶりが見えたとき、または出来なかったとき
・まわりの業務を手助けをする、配慮が見えたとき、またはさっさと帰るとき
・指摘をしても真摯に受け止めたとき、またはふてくされているとき
・ミスが起きたときに自責にするとき、または他責にするとき
・5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)が出来ているとき、できていないとき

態度教育のポイント

成果は出そうと思っても出せないことがあります。能力があっても、タイミングや外部要因に左右されるからです。態度教育では「やろうと思えば誰でもできること」を重点的に取り扱います。これらの徹底によって、成果を得るのに必須の資質が養えます。

態度教育で養える資質

責任性

自分が任された業務や目標を達成しようとする意欲。また、その業務や目標を達成させる意義の理解に努めることです。会社の目標やチームの目標は現実的には他人事です。その他人事を自分事にすることが責任感ではないでしょうか。

積極性

上司から言われたこと、任された仕事だけをこなすのは受動的です。自分なりに考えたもう一歩を踏み出すことが積極性です。そのための意見を上申したり、業務の効率化のための改善改革工夫に対する態度がこれにあたります。他にも、スキルアップや自己啓発(自ら学ぶ行動)の行動も積極性があると評価できます。

協調性

チームと協働をはかる態度のことをいいます。自身の仕事だけに意識を向けるのは個人成果主義的です。同僚や後輩の仕事が円滑に進んでいるかに目を向けたり、カバーしたりする行動が協調性にあたります。日本企業はジョブ型ではなく協調性や協働性が求められます。

規律性

就業規則や社会的な規範を守ろうとする態度のことです。明文化された規定だけでなく、上司からの指示や申し合わせに従う姿勢も含まれます。昨今は権利を主張する社員が増えました。これは正当ではありますが、ルールにはマナーも併せ持つということを認識する必要があります。

安全意識

業務を安全に進める上でのルールを守る態度を指します。ホワイトカラーでは法令順守がこれに該当します。

まとめ

教育はスキルや知識だけではなく、態度教育も必要。
態度が土台となり、スキルや知識はその上で成り立ちます。

株式会社PDCAの学校
代表取締役 浅井隆志

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