社内コミュニケーションが業績に比例する?
2022.08.22
社内コミュニケーションは活性化されていますか?
HR総研のアンケートによると、社内コミュニケーションが活性化されていない場合「迅速な情報共有」や「業務中の気軽な相談・質問」に支障が出るということが明確になっています。これはどの企業規模でも同じ結果です。
成長しない組織、人が辞める環境
情報共有がされない組織においては、非効率的でノウハウが蓄積されません。若手においてはどうやって仕事を進めて良いのかが分からないストレスを抱えます。分からないことは聞けと言われても、分からないことが分からないのです。
業務中の気軽な相談や質問ができない環境においては、人間関係にストレスを覚えます。中小企業庁が発表したデータによると、離職理由のワースト1位は「上司との人間関係である」ということも明白になっています。
社内コミュニケーションが活性化しないことで、チーム力も向上しませんし、組織としての効率性も発揮できません。また、若手や優秀な人材が定着しない原因にもなります。
社内コミュニケーションが活性化しない最大の理由
管理職がプレイングマネージャーであるためです。大企業も含めて管理職がプレイングマネージャーである割合は95.1%です。
自分の仕事で忙しく、部下の面倒まで見ていられない。必要最低限の会話しかしないというのが要因だと思われます。かといって、管理職をマネージメントに専念させるほど、コスト的な余裕はありません。
忘年会に参加したくない若手は9割を越える
社内コミュニケーションの施策と言えば、飲み会、運動会系、ゲーム系など多岐に渡ります。しかし、街頭アンケートによると「社内イベントはできるだけ参加したくない」という意見が9割を越えます。
飲み会の強制参加は今やパワハラとも言われる風潮があり、会社側が気を使って開催したイベントも逆効果になることもあります。
ツールでは改善できない
コロナ禍においてコミュニケーションのツール(チャット等)やグループウェアを導入された企業様は増えました。今や会議やミーティングもオンラインは主流となりつつあります。効率的になったのは間違いありません。
しかしながら、ツールを導入したにも関わらず、社内コミュニケーションが悪化したと回答した企業様は4割を越えています。社内コミュニケーションはツールを導入すれば解決するという問題ではありません。
コミュニケーションの活性化は業務外ではなく業務内で行うのが最も効率的です。社外イベントは参加する社員の価値観や考えによって成果がまちまちです。一方、業務に必要な会話は必須であるため、社員からの心理的抵抗感は生まれません。
日頃の報告連絡相談において、質の高いフィードバックをすることが決め手になります。常に目標を意識させ、社員のモチベーションを高めることができます。人間関係も築けます。
フィードバックこそ成長の源
フィードバックは建設的な改善の提案です。
報告連絡相談においてフィードバックをすることで、部下が得られるもの
・あるべき姿、目的、目標を再認識する
・過去の行動で非効率的な行動を明確にする
・過去の行動で効果的な行動を明確にする
・不足している知識やノウハウを吸収できる
・新たな視点での物事を捉えられる 等
上司は部下の報告連絡相談をただ耳に入れれば良いと言うわけではありません。部下の報告に対して・そこから何を学べたのか・もっとよい方法がないのか・どんなチャレンジをするのか、等の助言が重要です。
フィードバックの効果を最大限にするためにも、期待を添えることも忘れてはなりません。
報告連絡相談の会話を充実させることで、社内コミュニケーションは確実に活性化されます。フィードバックによって気づきやモチベーションをあたえ、成長を促進させることができます。
組織内、チーム内でフィードバックによるコミュニケーションが充実することが、あらゆる課題解決に繋がります。PDCAの学校の研修は、フィードバックを充実させるための施策を重点化しております。
御社でもフィードバックの質にこだわった会話や現場指導について、ぜひ取り組みをご検討ください。
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