今の若手社員の特徴は?昭和・平成の若手社員とどう違う?
2021.05.13
「自分が若手の頃はこうだった」 今の若手社員に対して一度はそのように思ったことがあるのではないでしょうか。
時代によって変化する価値観。
今の若手社員は仕事に対してどのような考えを持っているのか。
今回はその特徴と育成のポイントをご紹介します。
平成の若手社員の特徴とは?
ここでは、今の若手社員の特徴を4つご紹介します。
失敗を恐れる
幼少期からインターネット環境に囲まれて育った今の若手世代。
疑問点を何でも調べることができるという強みがある一方、自分の頭で答えを導き出さずに、検索に頼ってしまうという弱みも持ち合わせています。
まさにその行動が、失敗をすること恐れるという傾向にもつながっているようです。
カケハシソリューションズが行った調査では、約8割の新入社員が「仕事で失敗することに対して不安を感じる」と回答しました。
多くの若手社員が
「迷惑をかけるのがこわい」
「信頼を失って嫌われるかもしれない」
など、失敗することに対してマイナスな印象を持っていることがわかります。
その結果、「先輩の仕事ぶりを見て、まずは行動する」ということが当たり前であった、昭和世代の上司と考え方のミスマッチを起こしてしまうようです。
出世よりプライベートを優先
今の若手社員は、出世を特に求めていないという傾向もあります。
公益財団法人 日本生産性本部/一般社団法人 日本経済青年協議会の調査では、「どのポストまで昇進したいか」という設問に対して、
「役職にはつきたくない」との回答が6.5%、
「どうでもよい」との回答は17.4%でした。
また、「仕事中心」か「(私)生活中心」かという設問に対しては、
「両立」という回答が多数を占める中、
「仕事中心」の6.7%を大きく上回り、「(私)生活中心」は15.2%となった。
このように今の若手社員は、仕事とプライベートを完全に分けて考えるのはもちろん、仕事で結果を出して出世することよりも、私生活をより大事にしたいと思っているのです。
転職に抵抗を持たない
今の若手社員は、転職に抵抗を持たない傾向もあります。
これまでの日本では、終身雇用や年功序列が深く根付いていましたが、近年では、「能力主義」や「成果主義」と言われるように、個人の能力が重視されるようになりました。
そのため、キャリアアップのための転職が当たり前になりつつあります。今の若手社員もその影響を受けているのでしょう。
厚生労働省が行った調査では、新卒入社の会社での勤続期間が3年未満の割合が63.2%、1年未満が24.6%と、早期離職する人の割合が非常に高いことが分かります。
このことからも、早期離職や転職を前向きにとらえている若手社員が多いと考えられます。
情報収集能力が高い
先述の通り、今の若手社員は幼い頃からインターネットに親しみがあり、日常的にわからないことはすぐに検索するという癖がついています。
それゆえ、情報収集能力が非常に高いと考えられます。
実際に、業務で必要となる情報を様々なウェブサイトやSNSから収集し、素早く提案してくれます。
若手社員育成のポイント
今の若手社員を育成するにはどのようなことを心得ておくべきなのでしょうか。
ここでは3つのポイントを紹介します。
コミュニケーションを密に取る
若手社員の育成を円滑に行うためには、まず信頼関係を築くことが大切です。
積極的にコミュニケーションを取ることで、若手社員との距離を縮めることができるでしょう。
そして信頼関係が生まれることで、教育担当者からのアドバイスも素直に受け止め、次なる行動に活かしてくれるはずです。
適度な距離感を保つ
先述の通り、信頼関係を築き、若手社員との距離が近くなるのは非常に良いことですが、適度な距離感は必ず保たなければなりません。
近すぎると甘えにつながり、遠すぎると本音を引き出すことができず育成に支障が出てしまいます。
そのため、育成する側とされる側、仕事とプライベートなどメリハリをつけることで、よりよい関係性を築き、若手社員の成長につなげることが大切です。
やる気を引き出す
若手の育成には、一人ひとりの「やる気を引き出す」という目的もあります。 入社直後は、上司の指示に忠実に従って行動することが多いでしょう。
育成を行ううえでは、まず「マインドセット」をすることが大切です。目的を明確にし、それらを少しずつ自らの力で達成させていくことで仕事に対する喜びを知り、やる気を見出すことができるはずです。
教育担当者は、若手社員のやる気を引き出せるよう、コミュニケーションを密にとり、寄り添うことを心がけましょう。
まとめ
今回は、「今の若手社員の特徴は?昭和・平成の若手社員とどう違う?」について、今の若手社員の特徴と、育成のポイントをご紹介しました。
近年では、リモートワークが増加し、若手の育成がさらに難しく感じるようになったかもしれません。
このような状況だからこそ、今の若手社員の特徴を理解し、彼らの考えに寄り添った教育をすることで、会社の発展につなげていきましょう。
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