話題の鬼滅の刃に学ぶ!レジリエンス教育とは?

2021.05.10

話題の鬼滅の刃に学ぶ!レジリエンス教育とは?

話題の鬼滅の刃に学ぶ!レジリエンス教育とは?毎日の業務の中で社員がつまずいた際、そこから立ち上がる力を育てたいと考えているのであれば、逆境に強い社員に育てることにもつながる「レジリエンス教育」に注目してみましょう。
レジリエンス教育とは何なのかについて、鬼滅の刃を例にしながら、わかりやすくご紹介するので、参考にしてみてください。

■レジリエンス教育とは

レジリエンスとは、跳ね返りや弾力、回復力、復元力など幅広い意味を持つ言葉です。もともとの形が歪んだ際に、元に戻ろうとする力と考えればわかりやすいでしょう。

そのため、レジリエンス教育とは、社員が脅威や困難に直面した際に、うまく適用していくための過程や能力、結果などを教える教育方法を指します。レジリエンス教育が十分に行われていなかった場合、社員が仕事でつまずいてしまった際にそれをうまく取り戻すことができず、大きなストレスを感じたり、結果的に退職に繋がったりしてしまう可能性があるのです。

特に、マイナス思考で様々なことにストレスを感じやすい方や、責任のある役職についている方などは、レジリエンス教育を行ったほうが良いとされています。

■鬼滅の刃とレジリエンス教育の関係性とは

日本のみならず海外でも高い人気を誇る「鬼滅の刃」には、レジリエンス教育に繋がる部分が非常に多いです。

鬼滅の刃では、主人公の竈門炭治郎が炭売りに出かけている間に、家族が鬼に惨殺されてしまいます。家族のうち、唯一、妹の禰豆子だけが生き残りましたが、禰豆子は鬼となっており、炭治郎は禰豆子を人間に戻すこと、そして家族の仇を討つことを誓い旅立つストーリーです。物語の中で鬼殺隊の仲間と出会い、強力な力を持つ鬼との戦いに苦戦しながらも、成長していく炭治郎たちの姿が描かれています。

それぞれとても魅力的なキャラクターではあり、中でも主人公の炭治郎には、レジリエンス教育との関係性を感じさせるポイントが多いです。自分が家を留守にしている間に家族が惨殺されてしまうだけでもとても辛いことではありますが、生き残った妹さえ鬼にされてしまい、精神的なショックは計り知れません。それでも前を向き、禰豆子を人間に戻すという目標を掲げて立ち向かっていく姿は、まさにレジリエンスといえるでしょう。物語が進むにつれ、次々と力を持った鬼と戦うことになりますが、圧倒的な力の前にも諦めることなく、逆境を乗り越えていく力を感じさせます。

■鬼滅の刃にて描かれているレジリエンスの具体例

鬼滅の刃にて描かれているレジリエンスの具体例実際に鬼滅の刃の中でどのようなレジリエンスが描かれているのか、代表的なものについてご紹介しましょう。

苦しいときは、自分で自己効力感・自己肯定感を高める

響凱という強敵と戦う際に、主人公の炭治郎が「真っ直ぐに前を向け!己を鼓舞しろ!頑張れ炭治郎、頑張れ!」と自分自身を励ますために言うセリフがあります。人から言われると無責任に感じてしまうこともありそうなセリフではありますが、自分自身を信じている、自分ならできると、自己肯定感を高める効果が期待できます。
また、自分で自分を励ますことができようになると、周りから助けてもらえない時でも、真の実力を発揮しやすいです。

自身の経験を信じて突き進む

甘露寺蜜璃が炭治郎に対し、炭治郎が上弦の鬼と戦って生き残った経験には、とてつもない価値があると語るシーンがあります。過去の経験は自分自身の力になるので、これもレジリエンスです。

喪失感を強さに変換する

家族を失った炭治郎自身も喪失感を感じていますが、物語の中で恋人を失った青年に対し、炭治郎が「失っても失っても生きていくしかないです どんなに打ちのめされようと」と、語るシーンがあります。辛い出来事、悲しい出来事は心に大きなショックを与えますが、そのような事態に打ちのめされても、前に進む覚悟にレジリエンスを感じます。

心を燃やす/前を向く

鬼滅の刃は、作中でキャラクターたちは前を向いて戦い続ける姿が描かれており、中でも煉獄杏寿郎が最期の激励として炭治郎たちに送った、「心を燃やせ」という台詞は多くの人たちの心に響いたのではないでしょうか。自分自身の心を燃やすことにより、前を向く力に変えていけるようなレジリエンスを感じさせます。

未来を見据えたうえで、今を考える

今はできないことや難しいことでも、継続して努力をすることによりいつかは実現できる可能性があります。一方、努力しなければできないことも非常に多いです。
鬼滅の刃の中で、自身の才能の無さに絶望した刀匠見習いの少年に対し、炭治郎が「君には未来がある 十年後二十年後の自分のためにも今頑張らないと 今できなこともいつかできるようになるから」と語りかけるシーンがあります。
炭治郎自身がまだ若いこともあり、このセリフは炭治郎の経験談というよりも、自分が将来のことを見据え、十年後二十年後の自分のために努力していることを感じさせるセリフです。些細なことでも経験になり、それを繰り返していくことにより困難や逆境に強い自分になることができるでしょう。

■レジリエンスを理解するのにも鬼滅の刃が役立つ

レジリエンス教育とは何かについてご紹介しました。仕事で限界を感じて辞めていく多くの人々が、仕事で大変な苦労などをした際にそれをうまく乗り越えることができず、会社を離れてしまいます。
これを防ぐためには、今回ご紹介したようなレジリエンスに関する教育を行うことが重要といえるでしょう。教育というと難しく感じてしまいがちですが、鬼滅の刃で主人公たちが戦う姿、立ち向かう姿などから学んでみてはいかがでしょうか。

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