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営業マンは頭を下げるな|対等なパートナーとして信頼を築く極意

「100万円もらっていただけませんか?どうぞよろしくお願いします。」

 もし、見ず知らずの人間からこのようなことを言われたら、あなたはどう感じるでしょうか?私なら、少なからず「裏があるのでは?」「何を要求されるのか?」などと疑ってしまいます。

しかし、営業の現場ではこれと同じような、お客様に安易に頭を下げ、契約を「お願い」する行為が日々繰り返されています。

本記事では、営業が陥りがちな「低姿勢の罠」を解き明かし、プロとしてお客様と真に対等な関係を築くための考え方をご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 「お願い営業」が招く悲劇:安易な低姿勢が商品価値を自ら暴落させるメカニズム
  • 契約の真理:対等な「価値と価値の交換」を実現するためのマインドセット
  • 医者の例えに学ぶスタンス:選ばれる営業に共通する「揺るぎない自信」の正体
  • 信頼関係の究極形:単なる取引を超えた「一生ものの財産」を築く友達づくりの視点
目次

契約の本質は「価値と価値の交換」

あなたが提供する商品やサービスが価値のないものなら、無理にお願いをして買ってもらう必要があります。価値のないものにお金を払っていただくわけですから、それは当然です。「お金をください」と言っているようなものだからです。

しかし、本来の契約とは「価値と価値の交換」です。

  • あなた: お客様が支払うお金に価値を感じる
  • お客様: あなたが提供する商品やサービスに価値を感じる

双方が、自分の提供する価値より「受け取る価値」が同等、もしくはそれ以上と感じるからこそ、取引は成立します。

安易に頭を下げることで生じる「上下関係」のリスク

お客様に「お願いします!」と頭を下げたことはありますか?あなたが商品やサービスを提供することで、お客様にメリットや良い未来を提供できるのであれば、本来、過度な低姿勢をとる必要はありません。

礼儀を尽くすことと、過度な低姿勢をとることは明確に区別されるべきであり、この「履き違え」こそが、健全なビジネス関係を蝕む最大のリスクとなります。

交渉で不利な立場を招く原因

必要のない場面で頭を下げると、その瞬間に「お客様が上で、あなたが下」という立場が決まってしまいます。上下関係が作られると、人間は横柄になりがちです。

その結果、商談の主導権は完全に相手へと渡り、プロフェッショナルとしての対等な提案すら困難な状況に陥ります。具体的には、以下のような実害となって現れ始めるでしょう。

  • アポイントの時間を決める際にお客様主導になる
  • 無理な値引きを要求される

これらはすべて、上下関係が成り立ってしまっていることが原因です。

医者の例えに見る「価値」の伝わり方

サービスの真の価値は、提供者の「立ち振る舞い」ひとつで劇的に変化します。

もしあなたが大きな病に倒れ、命を預ける外科医を探しているとしたら、次のどちらの医師に信頼を寄せるでしょうか?

  • A:「私にぜひ手術をさせてください。とにかく一生懸命に頑張ります!ぜひ私を選んでください!ちなみにキャンペーン中なので手術代も割引できます」
  • B:「確実にあなたの病を治すために、さまざまな準備が必要です。それには時間も費用もかかります。ちなみに、現在は順番待ちの状態です。あなたはどうされますか?」

ここで多くの人が「B」を選ぶのは、医師の言葉から、自らの腕に対する「絶対的な自信」と、プロとしての「覚悟」を感じ取るからです。

下からお願いをすると、それだけで商品やサービスの価値が下がってしまいます。提供する価値があるものを安売りしないためにも、スタンスを崩さないことが重要です。

上下関係を超えた「対等なパートナー」としての営業

もちろん、「上からの営業」は論外です。 私自身、下からお願いする営業を脱却しようと試行錯誤した結果、間違えて横柄な態度を取ってしまい、本社にクレームが続いたという痛い経験もあります。

営業は「友達づくり」と考える

重要なのは、上でも下でもない「バランス」です。営業を「友達づくり」と考えれば、お客様との向き合い方も変わるはずです。

私は住宅営業をしていた頃、お客様と友達になろうと考えました。契約前からお酒を飲みに行ったり、映画を見に行ったりもしました。当時は独身だったので、私の将来を心配して花嫁候補を紹介していただいたり、合コンに呼ばれたりしたこともあります。

こうした深い信頼関係の構築は、営業的にも人生的にも必ずプラスに働くはずです。当時のお客様とは今でも家族ぐるみで付き合いがあり、私にとっては一生ものの財産となっています。

結論:自信と出会いへの感謝を胸に

営業はビジネスですが、一生付き合える人とも出会えます。この「人との出会い」こそが営業の醍醐味なのかもしれません。

あなたの提供する商品が本当によいものであれば、胸を張り、自信を持って交渉に臨んでください。人間は、自信のある強い人間に惹かれるものです。言葉に真の重みを宿し、プロとしての影響力を発揮する道は、お客様と「対等なパートナー」として向き合う覚悟の先にしかありません。

ただし、出会いに感謝してお礼を述べることだけは、決して忘れないでください。

まずはご相談ください

自社の課題を整理し、最適な研修・育成の方向性を明確に。 PDCAに精通したコンサルタントが、現状に合わせた具体的な選択肢をお伝えします。

浅井 隆志
著者情報

浅井 隆志

代表取締役

現場変革のスペシャリスト。PDCAの学校代表 浅井隆志 KDDI、スバル、SoftBank等の大手企業をはじめ、全国で精力的に講演・研修活動を展開。新聞や雑誌など数多くのメディアでも取り上げられ、全国から講演依頼が殺到。「現場で成果を出すための実践的な指導」に定評がある。

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