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日立製作所の人材育成の秘密とは?具体的にご紹介

自社の人材育成について検討しているのであれば、他社の取り組みについて確認し、魅力的な部分は積極的に取り入れてみるのもおすすめです。

本記事では、電機メーカー大手である日立製作所の人材育成についてご紹介します。実際に行なっている取り組みなどについてもご紹介するので、参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  • 日立製作所が実践する人財戦略のコア:変革期における先進的な育成思想
  • 自社に応用できる具体的な教育施策:現場のポテンシャルを最大化する仕組み
  • 大手企業の事例から学ぶ成功の本質:中小・中堅企業がベンチマークすべきポイント
目次

日立製作所の人財(人材)戦略とは

日立では、人材のことを「人財」と表記しており「人こそ企業の財産」として考えています。社会価値や環境価値の創出、株主や投資家に対し長期持続的な利益の創出を実現するために最も重要なのは人財と考え、人財戦略を練っている会社です。

日立では、以下の3つを戦略として掲げています。

まず、「グローバル社会の多様な課題を解決するための人財マネジメントの変革」です。近年は海外マーケットが拡大していることもあり、グローバルなニーズ探索や課題解決のためのサービス提供を行っています。

続いて、「多様な強みを持つ人財がOne Teamで活躍できる基盤」では、ジョブ型雇用システムへの転換や多様な働き方ができる環境づくりなどに力を入れているのが特徴です。

更に、「多様な強みを持つ人財の確保・育成・最適配置」としてダイバーシティとインクルージョンの推進や経営リーダーの育成、デジタル人財の強化などを戦力として掲げました。
これらの戦略により社会価値・環境価値・経済価値の向上を目指しています。

日立製作所の人財育成体系

日立製作所では、Off-JTとOJTの両方を取り入れて研修を行っています。入社1年目のOff-JTで学ぶのは、オンボーディング導入研修や創業の地訪問研修、各事業グループ導入研修などです。
2年目になると職種別必須研修や選択型研修などが行われることになります。

OJTでは、責任ある仕事を担当して1年目からしっかりと学べるシステムが整っており、その際には指導員である先輩メンターのアドバイスを受けながら学ぶことが可能です。3年目以降になると、社員それぞれの成長に合わせたさまざまな研修プログラムを選択できるようになります。キャリア開発や自己啓発学習支援、モノづくり専門技術研修、デジタルリテラシー研修など多岐にわたるプログラムが特徴的です。

これらはあくまで一例であり、上司と相談して受講するプログラムを決めたり、本人が学びたいプログラムを選択したりすることができます。積極的に知識や技術を得られる機会が用意されている会社です。

日立製作所の人財育成に対する主な取り組み

日立製作所では経営リーダー、デジタル人財、グローバル人財を育成するための取り組みが行われています。それぞれの取り組みについて解説しましょう。

経営リーダーの育成

日立製作所が特に強化しているのが、経営リーダーの育成です。現在起こっている産業構造・事業構造や市場の動きなどを的確にとらえ、適切なタイミングで経営判断ができるようなリーダーの育成に取り組んでいます。

社内の人間だけでなく、外部から積極的に人財を登用しているのも特徴です。経営リーダーは過去のパフォーマンスや現時点でのコンピテンシーレベル、将来の伸びしろなどから総合的に判断されて選抜されます。また、OJTやOff-JTのほか、執行側や指名委員会を通じた形で長期的に育成を行っています。

デジタル人財の育成

現在のデジタル時代に対応するため、デジタル人財の育成にも力を入れている会社です。人財育成では、まず教育や演習を受講することによりプロジェクトメンバーを育てます。更に、プロフェッショナルから指導を受けて実務経験を積むことで、プロジェクトリーダーを育てています。

育成プログラムには、ベーシックとプロフェッショナルの2種類が用意されているのも特徴です。ベーシック育成プログラムでは座学と演習で知識や技術を習得し、プロフェッショナル育成プログラムでは、案件での実務経験を積む形です。このように、デジタル事業を牽引できるような人財の強化に取り組んでいます。

グローバル人財の育成

日立では「IoT時代のイノベーションパートナー」を目指すため、グローバル人財の育成に取り組んでいます。例えば、「Hitachi University」というグループ・グローバル共通のラーニングマネジメントシステムを導入しました。学習のプラットフォームを構築することで、育成につなげています。

また、一年間の外研修制度や社費留学制度のほか、短期海外派遣プログラムも用意されており、海外での研修が受けられるのも特徴だといえるでしょう。海外の各争点で活躍しているナショナルスタッフを対象としたグローバル共通の基盤教育もあります。

人財を育てるための取り組みが豊富

ここまで、日立製作所が実践する先進的な人財育成について解説してきました。

同社は人材を単なる経営の「資源」ではなく、未来を切り拓く最大の「財産(人財)」と捉え、一人ひとりの価値を高めることでグループ全体の価値創造を目指している企業です。激変するデジタル・グローバル化の波を捉え、時代が求める専門人財の育成へ果敢に投資する姿勢には、多くの企業が学ぶべき本質が詰まっています。

同じくデジタル・グローバル化に対応できる従業員を育てたいと考えている企業の担当者の方は、ぜひ同社の思想と仕組みをヒントに、自社流の人材育成戦略を紡ぎ出してみてください。

まずはご相談ください

自社の課題を整理し、最適な研修・育成の方向性を明確に。 PDCAに精通したコンサルタントが、現状に合わせた具体的な選択肢をお伝えします。

浅井 隆志
著者情報

浅井 隆志

代表取締役

現場変革のスペシャリスト。PDCAの学校代表 浅井隆志 KDDI、スバル、SoftBank等の大手企業をはじめ、全国で精力的に講演・研修活動を展開。新聞や雑誌など数多くのメディアでも取り上げられ、全国から講演依頼が殺到。「現場で成果を出すための実践的な指導」に定評がある。

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