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組織づくり・組織開発

トヨタの人材育成の秘密とは?具体的にご紹介

日本を代表する自動車メーカーとして知られているトヨタでは、自社独自の考え方のもと、さまざまな人材育成を行っています。具体的にどういった考え方を持って人材育成を行っているのかについてご紹介しましょう。また、トヨタが行っている人材育成プログラムについても解説します。

この記事でわかること

  • トヨタの人材育成テーマ
  • トヨタが掲げる人材育成の基本的な考え方
  • トヨタの人材育成プログラム
  • トヨタに学ぶ人材育成のポイント
目次

トヨタの人材育成テーマ「モノづくりは人づくり」

トヨタでは優れた製品を生み出すためには「人づくり」が欠かせないと考えています。これは、どれだけ技術が進化したとしても、最終的にさまざまな判断を下すのは「人」だからです。トヨタでは「モノをつくる前に人をつくれ」という思想があり、人づくりを優先した取り組みが行われています。

トヨタの従業員一人ひとりが、より良いモノを作るために力を合わせていくためにも創意工夫を行い、取り組んでいくことが欠かせません。

企業の中には育成する立場にある人間が不足しているなどの理由から、人材の育成が後回しになってしまうことがあります。ですが、トヨタは人材育成が製品作りに欠かせないという考え方のもと、育成を行っている企業です。

トヨタが掲げる人材育成の基本的な考え方

トヨタでは人材育成についてどのような考え方を持っているのか、ご紹介しましょう。

仕事を通じた自己成長の促進

トヨタでは、従業員が実際に働きながら成長していくことでやりがいを感じられるだけでなく、会社として成長機会を提供することが従業員に対する人間性尊重にもつながると考えています。

そのため、人材育成は徹底的に行うことを重視しているのです。仕事を通じて学んでいくOJTだけではなく、計画的な教育や人事異動を実施しています。

従業員個々人の能力向上

一人ひとりの能力を開発し、少数精鋭集団を実現するための取り組みを行っています。これにより、固定人員を適正化する効果も期待できます。

中長期的な視点からの人材育成

自動車産業・トヨタ特有の知識・技術・技能を修得するためには、自ずとある程度の時間がかかる。

出典:トヨタ企業サイト:1.教育・人材育成の基本的な考え方

この問題を解決するため、人材育成では中長期的な視点から組織全体の底上げを図るための取り組みを行っています。将来、リーダーとして活躍してくれそうな人材の育成にも力を入れるため、キャリアパスの提示や本人の意思の確認、業務経験を通じた育成目的のローテーションを実施するなど、さまざまな取り組みを展開しています。

OJTの重視

OJTとOff-JTのどちらを重視するかは企業によって異なりますが、トヨタでは以下の考えから人材育成の基本はOJTとしています。

日々の業務を通じて、上司が部下に問題解決に向けた分析手法や対策の方向性を追加・修正し、対策を実行していく上でのプロセスを伝授していくことが何よりも効果的である。

出典:トヨタ企業サイト:1.教育・人材育成の基本的な考え方

繰り返しOJTを行っていくことによって上司が部下を理解し、実力や強み、弱みに基づいた育成を行っています。

綿密に練られたトヨタの人材育成プログラム

トヨタでは人材育成に非常に力を入れており、多くのプログラムを取り入れています。具体的にどのような形になっているのかご紹介しましょう。

教育の推進組織が組まれている

トヨタでは総務人事本部、生産管理本部、生産技術本部、品質保証本部などの教育主管部署があり、それぞれ必要な教育を実施しています。OJTを基本として人材育成を行っていますが、必要に応じてOff-JTやeラーニングシステムも取り入れている企業です。

さらに、全社教育のほかに各本部単位でも必要な教育を実施しています。

業務に必要な知識がしっかり学べる取り組み

事技系、技能系それぞれで必要とされる知識は異なるため、それらを学ぶための体制が整えられています。例えば、自己啓発支援プログラムが用意されていて、自ら成長を望む従業員のために会社が教育ツールを提供する、資格取得費用の一部を援助するなどの取り組みがあります。

技能系では、専門技能修得制度が用意されているのが特徴です。各職種に必要な知識や技能を修得するためのシステムであり、職場教育のほか、集合研修や実務経験といったものを通して学んでいくことができます。C級、B級、A級、S級とレベルアップが可能であることから、上を目指すための目標にもつながるでしょう。

グローバル化への対応

グローバル化の時代を迎えたこともあり、グローバルトヨタの事業展開を担う人材を育てるための取り組みが行われています。グローバルコンテンツとして教育プログラムを体系化することにより、グローバルトヨタ経営人材の育成を目指しているのが特徴です。

トヨタに学ぶ人材育成のポイント

トヨタは従業員の教育に非常に力を入れている会社といえます。企業の中には従業員自ら努力して学んでいかなければならないスタイルを取っているところもありますが、トヨタは教育機会を増やし、環境を整えてしっかりとサポートしているのが特徴です。

良い製品を作るためには人材育成が欠かせないという考えは、製品作りをするどの企業にとっても通じるものがあるのではないでしょうか。

しっかりと教育してもらえることは従業員にとっても自信になり、不安を取り除くことにもなるので人材育成に力を入れたい企業はぜひ参考にしてください。

まずはご相談ください

自社の課題を整理し、最適な研修・育成の方向性を明確に。 PDCAに精通したコンサルタントが、現状に合わせた具体的な選択肢をお伝えします。

浅井 隆志
著者情報

浅井 隆志

代表取締役

現場変革のスペシャリスト。PDCAの学校代表 浅井隆志 KDDI、スバル、SoftBank等の大手企業をはじめ、全国で精力的に講演・研修活動を展開。新聞や雑誌など数多くのメディアでも取り上げられ、全国から講演依頼が殺到。「現場で成果を出すための実践的な指導」に定評がある。

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