コラム

プレイングマネージャーとは、プレイヤーでもありマネジメントもします。しかし多くの管理職は、自分で仕事をこなすことに固執しています。御社の管理職も、部下の管理や指導に時間を割けていないのではないでしょうか。プレイヤーを脱却しないと、部下の成長や組織の成果を上げることができず、長期的なビジネスの成功につながりません。今回は、名ばかり管理職を脱却するために必要なポイントについて考えていきます。

なぜプレイングマネージャーはマネジメントができないのか

理由はいくつかあります。一つは、自分の仕事に自信があり、実務をこなすことで安心感が得られるからです。また、部下に仕事を任せると失敗する可能性があると考える傾向があります。そのため、自分が手掛けることでリスクを回避しようとします。さらに、教えるのが面倒で、自分でやってしまったほうが早いという捉え方をします。しかし、このような考え方は一時的には成果を上げるかもしれませんが、長期的には組織や部下に悪影響を与えることになります。

プレイングマネージャーから脱却するために必要なポイント

プレイングマネージャーから脱却するためには、以下のポイントが必要です。

1. ビジョンを持っていること

プレイングマネージャーは、自分の仕事に没頭します。プレイヤーとして優秀だからこその弊害です。ゆえに、組織全体のビジョンや目標を見失いがちです。しかし、マネージャーは組織の中でリーダーシップを発揮する存在であるべきです。ビジョンを持っていなければ部下を引っ張っていくことはできません。プレイングマネージャーから脱却するためには、まずはビジョンを持ち、それを部下に伝えることが必要です。

2. デレゲーション（権限委譲）能力を身につけること

多くのプレイングマネージャーは、部下に仕事を任せることができません。しかし、部下の成長を促すためには、デレゲーション能力を身につけることが必要です。これは組織全体の成果向上においても欠かせません。部下に仕事を任せることで、部下の成長機会を増やし、自分自身もより戦略的な仕事に集中することができます。

関連記事「デレゲーションでプレマネ脱却」はこちら

3. コミュニケーション能力を向上させること

プレイングマネージャーは、自分で仕事をこなすことに集中しすぎて、部下とのコミュニケーションが不足しがちです。しかし、部下のニーズや課題を把握し、それに応じたサポートをすることが必要です。コミュニケーション能力を向上させることで、部下との信頼関係を築き、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。

4. マネジメントスキルを磨くこと

プレイングマネージャーは、自分で仕事をこなすことに集中しすぎて、マネジメントスキルを磨くことができない場合があります。しかし、マネジメントスキルを磨くことで、部下の成長を促し、組織の成果を上げることができます。具体的には、目標設定やフィードバックの方法、コーチングのスキルなどを磨くことが必要です。

まとめ

プレイングマネージャーとして、実践力を高めるための必要なポイントについて考えてきました。プレイングマネージャーは、自分で仕事をこなすことに集中しすぎて、部下の成長や組織の成果を上げることができません。しかし、ビジョンを持ち、デレゲーション能力やコミュニケーション能力、マネジメントスキルを磨くことで、プレイングマネージャーから脱却することができます。マネージャーは部下の成長や組織の成果を上げるために必要な存在であり、自己成長を促すことが求められます。

働きがいを生きがいへ
1人でも多くのビジネスパーソンに働きがいを

株式会社PDCAの学校
代表取締役　浅井隆志

管理職向け「管理職入門講座」

名ばかり管理職で部下を育成しない、管理職の行動をガラっと変える
※開催日時はページにてご確認ください　>>>詳細ページはこちら　

時　間 ：　14:00-17:00
対　象 ：　管理職、管理職になりたての方（1名でも部下がいれば対象） 全業種、全職種対応
場　所 ：　PDCAの学校 研修ルーム（品川区西五反田7-22-17 TOCビル3階）
価　格 ：　人事の方ご見学（30分以上）で無料

管理職としての役割を認識させることができます。 チームとして生産性を向上させることもできます。初めの一歩でもある部下指導の基本を3時間で学ぶことができます。
他社交流型のオープンセミナー形式なので刺激を受けることができます。オンラインで3時間の開催のため、ご負担が少なくサクッと学べます。