運輸業・運送業の若手社員の育成・教育方法とは?

2021.05.13

運輸業・運送業の若手社員の育成・教育方法とは?

今回は、運輸・運送業における若手社員の育成・教育方法についてご紹介します。
職種ごとの押さえておくべきポイントから、若手社員の教育で気をつけるべきポイントなど外部の教育施策・社内の教育施策を共にお伝えいたします。

「運輸・運送業の職種について」

運輸・運送業の職種ごとの仕事内容から、 育成時に押さえておきたいポイントについてお伝えします。

「ドライバー業(SD職)」

お客様に商品の宅配を行う、SD職と呼ばれるセールスドライバー・宅配員は、お客様と直接会う機会が多く会社の顔となる職種です。
お客様対応が求められるSD職の育成に欠かせないのは、接客力、コミュニケーション力、クレーム対応力、コンプライアンス知識です。
また、業務量が多く忙しい職種なので、メンタルのケアも欠かせません。
信頼関係を築き不安や不満を解消するだけでなく、 仕事の面白みや、今後のキャリアパスを提示するなど本人のやりがいを創出することが求められます。

「法人営業(事務職)」

法人を中心に物流ソリューションの提案を行う法人営業は、顧客の要望や問題点に対する解決策を提案する職種です。
顧客のニーズに合わせた提案をする営業職の育成に欠かせないのは、ヒアリング力、コミュニケーション力、提案力、業界知識です。
また、法人を相手にする営業職にとって商品知識、業界知識の他に、基本的なビジネススキルが求められます。
マナーに始まり、問題解決、自己管理等、徹底的な指導が必用です。

「管理(貨物保管など)」

主に物流業務の管理及び倉庫管理を行います。荷主から預かった商品の入荷から出荷まで携わり、管理以外にも配送手配や人員配置なども行います。
管理部門の育成に欠かせないのは、ルート確保やスケジュール調整力、問題解決能力、商品知識、業務知識です。
また、社内各部門、顧客とのコミュニケーションが多い管理部門にとって、業務を円滑に進めるうえでのコミュニケーション力が求められます。

「若手社員として必要なスキル」

若手社員の育成において、ドライバー業、法人営業、管理部門の、どの職種にも欠かせないのは、コミュニケーション力と運輸・運送業の知識です。
そんな、コミュニケーションと運輸・運送業の知識について触れていきます。

「コミュニケーション力」

業種間のやり取りや、顧客とのやり取りが多い運輸・運送業において、コミュニケーション力は早い段階から養う必用があります。
社内社外に関わらず、コミュニケーションにおける問題は、コミュニケーションロスによるミスや、不適切な顧客対応により信頼関係を損なうことも少なくありません。
顧客対応における基礎的な接客、対応方法から、社内社外におけるコミュニケーションを円滑に進めるための方法まで身につけておく必要があります。

「運輸・運送業の知識」

道路交通法や個人情報保護などの他に、貨物自動者運送事業法の大まかな理解やトラックの過積載と行政処分、事故に伴う交通事故の第一当事者としての基本的知識等、法律などの最低限必用な基礎知識を知っておく必用があります。

「若手社員の育成・教育方法とは?」

近年の情勢に伴い、人材不足に悩む事業者が多い中、教育施策に力を入れる企業が以前と比べ増えてきました。
教育を通じて社員の生産性向上や、業務ミスや顧客トラブルの防止を図るなど、人手不足をカバーする目的として、教育施策が注目を浴びています。
実際に教育を行ううえで、押さえておきたい社内で育てる教育のメリットと、
外部を活用した教育のメリットをそれぞれご紹介します。

「外部セミナーを受講する(Off-JT)」

外部セミナーでは、道路交通法や個人情報保護、ハラスメントなど法に触れる分野から、マナーやコミュニケーション力などスキルの分野まで、社内では直接指導が難しいことを 専門家から学ぶことができます。
組織の一員として相応しい基礎的な知識を身につけ行動できるようになるための、基本を固めるために活用されるケースがほとんどです。
外部セミナーの活用メリットとしては、専門知識などの基礎知識を学ぶ点や、
専門家から順序良く効率的に学ぶことができるので、短期的に知識量やスキルを身につけることができる点があります。

「OJTを行う」

OJTとは社内で行う教育を指し、現場での実践を通して業務知識や能力を身に付ける手法です。
OJTでは、実践を通して先輩・上司から直接教えてもらうので、外部セミナーなどの座学などでは賄いきれない、現場ならではの育成を行うことができます。
一人前の社員としてふさわしい知識を身につけ行動できるように、現場におけるフローや手順を学ぶケースがほとんどです。
OJTメリットとしては、日常業務を通じて行うことができるので、時間をかけていつでも行うことができる点と、業務に密着した教育を行うことができるため、若手が実践しやすい点があります。

「まとめ」

今回は、運輸・運送業における若手社員の育成のポイントから、社内社外における教育のメリットについてご紹介しました。
運輸・運送業は特に社員一人ひとりの力が求められるため、今後の事業拡大を行っていくうえで若手の育成は最も重要な施策となります。
若手の育成について少しでも課題等あれば参考にしてみてください。

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