新卒社員に効果的なOJTの手法とポイント

2020.12.11

新卒社員が活躍するにあたって、避けては通れない「OJT」。

ただ、多くの上司が間違ったOJTを行っています。今回は、どのようなOJTが

効果的なのかを紹介します。

「効果的なOJTのポイント5つ

目標と実施計画の策定

ただ闇雲に指導に当たっては、再現性もありませんし、指導の際、右往左往してしまい、

結果的に新卒社員が路頭に迷うことになります。ですので、「1年後どのような人材に育てたいのか?」ゴール設定を行う必要があります。この時に注意をしたいのが、定性的な目標を計画することです。目標が出来上がれば目標を達成するための道筋を描きます。この時、月次ごとに計画を立てていくと軌道修正がとても行いやすいです。

OJTに適した業務の選定

OJTに適している業務は、ひと言でいうと「ルール化されているもの」です。ルール化されていることにより、指導のムラが軽減されます。OJTの際に気を付けたいのが、この指導のムラです。

人によって指導のレベルが違うと、後になって「教わってないの?」と周囲にも迷惑をかけることになります。マニュアルを整えておけば、業務負担も減り、指導の効率化を図ることができます。

トレーナーとサポート体制

OJTトレーナーにすべて任せきりにしてはいませんか?任せきりにすると

管理が行き届かなくなり、気が付いたら放置状態というケースも珍しくありません。

役割分担をし、指導を分けることで、一人ひとりの負担を減らすこともOJTのコツです。

例:システム系はAトレーナー、経費申請はBトレーナーという形など

OJTシートを活用

OJTの際に記録を残すことで、次年度の教育に繋がります。シートを活用し、

指導の見える化を行うことで、教育のノウハウを社内に蓄積できます。

フィードバックPDCAを行う

シート活用の際は、新卒社員のPDCAに対してOJTトレーナーがフィードバックを行えるような仕組みが理想です。新卒社員も毎日OJTトレーナーからフィードバックを貰えると、「見てくれている」という満足感が高まり、モチベーション維持ができます。更にOJTトレーナーはフィードバックを繰り返すことで、自身の成長や気づきにもつながります。

PDCAの学校独自のPDCA

PDCAの学校では、独自のPDCAサイクル「PDCFAサイクル」を回し、新卒社員の活躍につなげます。一人では学びに限界があり、モチベーションを持続させるのも難しく、道半ばで行動を止めてしまい、結局習慣化できないということが多々あります。それではPDCAは回らないので、成長スピードは遅くなります。目標達成に向けた行動変容、今までの自分との闘いにおいて、孤独は最大の敵です。そうした問題を解決し、目標達成のための行動習慣化メソッドが「PDCFAサイクル」です。

研修で勉強会チームを結成し、少人数でお互いの行動に対してフィードバックをしあい、成長意欲を高めます。また、PDCAの学校の全国受講生チェックによって、受講生の相対評価による強みと弱みの発掘が可能になり、現場でのマネジメントが円滑化します。

新卒社員へのOJTの進め方

では、どのようにOJTを進めれば良いのでしょうか。

4つのステップを基に、具体的に解説をしていきます。

実際の業務を見せる

「じゃあ、まずはやってみようか!」OJTの一番の怠慢がこの言葉です。

未経験の状態で業務を体験させても、新卒社員はただただパニックに陥ります。

まず、業務を目の前でやって見せることが大切です。

業務の説明と解説をする

ただ見せるだけでは不十分で、この時、重要なことがコミュニケーションです。

いつものペースで進めていると、新卒社員はついてくることができません。

細かく確認をすることで、不足がなくなります。質問が来ても、嫌な顔をしてはいけません。

あくまで業務初心者のため、小学生でも伝わるように意識することがポイントです。

実際に業務を行ってもらう

ここでようやく、業務を行ってもらいます。この時、いつでも質問がしやすいように

近くにいてあげると新卒社員の不安が軽減されます。

改善点をアドバイスする

業務後は必ず、フィードバックが必要です。今の進め方で合っているのか、新卒社員も気になって仕方がありません。業務の完成度だけでなく、進め方にも着目をするためにも、近くにいてあげることが大切です。

OJTがうまくいかないケースと対策

OJTは、現場任せにすると失敗に陥ります。厳密にいうと、上手くいくときと上手くいかないときがあり、その原因は往々にして指導する側にあります。効果の上がらないOJTから脱するために、仕組みとしてOJTという枠組みを人事が作り、きちんと現場の管理まで行うことで、年々精度の高いOJTにブラッシュアップすることが出来ます。

まとめ

今回は、新卒社員に効果的なOJTの手法とポイントについて触れていきました。人が育つのは研修会場ではなく、あくまで現場です。現場での指導の一環であるOJTを効果的に回すことで、新卒社員もより早期戦力化するのではないでしょうか。

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