グーグルの人材育成の秘密とは?具体的にご紹介
2021.09.28組織づくり
自社の人材育成について考えた際に、成功している他社を参考にするのも良いでしょう。そこで、グーグルが行っている人材育成の方針や具体的な方法について解説します。
また、採用時にどのようなポイントを重視しているのかについても解説するので、参考にしてください。
■グーグルと日本企業の人材育成の方針の違いとは?
グーグルは、一般的な日本企業と異なる人材育成の方針を取っています。大きな特徴といえるのが、トップがすべてを命令する、コントロールするといった形ではなく、自由な働き方です。
日本では上司や先輩に言われたことをこなすといった形で業務を学んでいくことが多いですが、グーグルでは自由を重視しているのが特徴です。
また、日本の企業では管理職はいて当たり前の存在ではありますが、グーグルでは社員にのびのびと働いてもらうため、一時的に管理職であるマネージャー職をなくしたこともあります。こういった日本ではなかなかない取り組みを行っているのもグーグルならではの特徴だといえるでしょう。
グーグルの人材育成の秘密
グーグルではどのような人材育成の方法がとられているのかに解説します。自社で取り入れられる方法については実践することについて検討してみてはいかがでしょうか。
OKRメソッド
OKRメソッドとは、グーグルだけではなく、Facebook、メルカリなどでも活用されている方法です。
OKRは「Objective and Key Result(オブジェクティブ アンド キーリザルト)」の略であり、直訳すると「目標と主な成果」のことをいいます。多くの企業では目標設定や計画の再評価の際に活用されており、自分の目標を明確化するのに役立つ方法です。
ポイントは1つの「O」(目標)に対して、複数の「KR」(主な成果)を組み合わせる点です。例えば、チームで達成したい目標を定め、2~5つ程度の主な成果を組み合わせて考えます。
あとはチームのメンバーでOKRを共有し、定期的にコミュニケーションを図りながら目標期間が終わった後に成果を測定し、場合によってはその傾向を会議などで報告する形です。目標は、100%達成できていなくても、6~7割程度達成できれば成功とみなして良いでしょう。
20%ルール
グーグルが行っている20%ルールとは「勤務時間の一定時間をその他の興味があるプロジェクトに費やせる仕組み」のことをいいます。グーグルの場合はこの一定時間を20%と定めていますが、企業によっては15%や10%と定めて取り組んでいるところもあります。
一般的には「費やしても良い」という考え方なのですが、グーグルでは義務化されているのが特徴です。つまり、業務のうち20%は本業以外の何かを生み出すために使わなければなりません。これはイノベーションにもつながる方法だといえます。(現在は許可制になっているという証言もあるようです。)
チームとして有効な「心理的安全性」の確保
グーグルでは、チームを成功させるためには、何かミスなどをしても非難されることがないと思えるような「心理的安全性の高いチーム」が必要と考えています。お互いをリスペクトする仕組みをつくり、チームメンバーが本音で語り合えるようにし、難易度の高い取り組みにも挑戦しやすい状況を整えているのが特徴です。
■グーグルが採用時に重要視しているポイント4選
グーグルで採用を決める際には何を重視しているのかについてご紹介しましょう。日本企業の場合、上司からの命令をきちんと遂行できるかどうかを重視して採用を決めることもあります。
ですが、グーグルで重視しているのは創造性や情熱、想像力などです。特に重要視している採用のポイントについて4つ解説します。
Googliness
Googlinessとは「グーグルらしさ」のことです。明確な定義はありませんが、自分なりにグーグルを良くするための情熱を持っていることが求められます。グーグルについて自分の中で解釈し、グーグルらしさを実現するための取り組みについて検討していけるような想像力が必要です。
リーダーシップ
自ら手を挙げてプロジェクトを実行できるようなリーダーシップのある存在が求められます。実力があっても人についていくだけのような形の人材は求められていないといえるでしょう。
専門性
グーグルでは常に新しい価値を生み出すことにこだわっているため、専門性のある人を積極的に採用しています。また、営業職など専門性が測りにくい職種の場合は知識や教養を見ることもあるそうです。
generalcognitiveability(GCA)
general cognitive abilityとはGCAとも呼ばれるものであり、一般認知機能のこと指します。問題を根本から解決できる能力であり、専門性や経験などが重視されるポイントです。
■グーグルから学ぶ育成と採用のポイント
自社で行っている育成方法や採用方法に悩みや不安を抱えているのであれば、他社を参考にしてみるのも一つの方法です。企業によって最適な方法は異なるため、必ずしも今回ご紹介したグーグルの人材育成・採用方法を真似れば良い結果が得られるとは限りません。
自社で採用してメリットがありそうなことがあれば、取り入れることについても検討してみてはいかがでしょうか。
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