新卒社員のマネジメント方法|早期戦力化のための育成ステップとNG行動
新入社員をマネジメントしているみなさん、このような悩みをお持ちではありませんか?
新入社員がすぐに辞める
新入社員がなかなか戦力にならない
積極性がない、主体性がない
これらの悩みは、決して貴社だけのものではありません。厚生労働省の調査によると、新卒で就職した大学卒業者のうち33.8%が、就職後3年以内に離職しています(令和4年3月卒業者。出典:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」)。その背景には、新入社員側の特性だけでなく、受け入れる側の「教育・マネジメントの進め方」に原因があるケースも少なくありません。
始めにお伝えすると、昨今の新入社員は非常に優秀です。そのポテンシャルをいかに引き出せるかは、教育とマネジメント次第と言っても過言ではありません。
本記事では、新入社員の戦力化に役立つ教育の進め方とマネジメントの秘策をお伝えします。
この記事でわかること
- 新卒教育の目的と、入社後1年間の育成ステップ
- 「なぜ(Why)」から伝えるゴールデンサークル理論の指導への応用法
- メンター制度を成果につなげる運用のポイント
- 新卒教育でやってはいけないNG行動
- 新人教育のPDCAの回し方とチェックシート
目次
新卒教育の目的と、入社後1年間の育成ステップ
新卒教育の目的は、新入社員が会社の業務や文化に早く適応し、一人で仕事を遂行できる「戦力」になるための土台を作ることです。社会人経験のない新入社員にとって、仕事の全体像や組織内での自分の役割、期待される仕事のレベルは、入社直後にはほとんど見えていません。
教育やマネジメントを行わずにいきなり実務だけを任せると、ミスの繰り返しや自信の喪失を通じて早期離職につながりやすいため、丁寧な初期教育が不可欠です。
教育を設計する際には、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」が参考になります。社会人基礎力とは、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)で構成され、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力とされています。新卒教育では、知識や手順の暗記だけでなく、この3つの能力を伸ばす視点で関わることで、業種を問わず活躍できる土台を作ることができます。
なお、新卒教育の成果は、採用時点の人材の質にも左右されます。そもそも採用段階で何を見極めるべきかは、ホワイトペーパー「新卒採用を成功に導くための重要なポイントとは」にまとめています。あわせてご覧ください。
新卒採用を成功に導くための重要なポイントとは
▼ このような方にオススメです母集団がお模様に形成できない。行き当たりばったりの採用となっており、人材が定着しない。入社後早期での離職に悩む。多くの企業が「採用」に力を入れる一方で、入社後の教育・研修体制の準備が不十分なために、せっかく採用した新卒が定着せず、早期離職や高い離職率という課題を抱えている現状があります。その根本的な原因を✅「採用がゴールになっている」✅「教育を教育のプロではない社員に任せている」といった観点から掘り下げたうえで、新卒の教育を成功させ、定着率を高めるための5つのポイントを、アンケートデータなどを交えて具体的にご紹介します。新卒の定着率向上や研修体制の構築に課題を感じている企業の担当者様、次の一手を検討する際の判断材料としてご活用ください。
入社後1年間の育成ステップ
一般的に、新入社員の育成は、入社後1年間を次の3つのステップで進めます。
ステップ | 時期 | 育成のゴール |
|---|---|---|
ステップ1 | 入社直後〜1ヶ月目 | ビジネスマナーの習得と、職場への適応 |
ステップ2 | 1〜3ヶ月目 | 業務の全体像の把握と、成功体験の獲得 |
ステップ3 | 3ヶ月〜1年目 | 業務の独り立ちと、セルフマネジメントの定着 |
それでは、各ステップの具体的な進め方を詳しく見ていきましょう。
ステップ1(入社直後〜1ヶ月目):ビジネスマナーの習得と、職場への適応
新入社員が最も不安を感じるのがこの期間です。まずは社会人としての基本の型を身につけさせるとともに、「失敗してもすぐに相談できる関係」を先に作ります。この時期に孤立感や不安を残すと、早期離職の大きな原因になるためです。
1ヶ月目のゴールは、自分から挨拶・報連相ができ、相談できる相手が誰か分かっている状態です。
指導内容
挨拶・敬語・身だしなみなどの基本マナー、報告・連絡・相談(報連相)のやり方、業務で使うツールの基本操作
関わり方
メンターを配置し、毎日短時間でも顔を合わせて相談の機会を確保します。業務を教える際は、「なぜ(Why)その作業が必要なのか」から先に伝えるのがポイントです
注意点
できないことを責めず、できた行動をその場で認めます。質問や相談を否定すると、新入社員は報連相をためらうようになります
ステップ2(1〜3ヶ月目):業務の全体像の把握と成功体験の獲得
役割が見えないまま作業だけをさせてしまうと、新入社員は「自分の仕事が組織にどうつながっているのか」を実感できず、ミスや停滞が増えます。まず部署の業務全体の流れと、その中で自分が担う役割を説明したうえで、一人で完結できる小さな業務から順に任せていきます。
3ヶ月目のゴールは、定型的な業務を一人で完結でき、分からないことを自分で整理して相談できる状態です。
指導内容
部署内の業務全体像と各業務の目的、自分の担当範囲、基本的な業務の手順
関わり方
仕事の依頼時は「目的(Why)→進め方(How)→内容(What)」の順で伝えます。週に1回、目標と行動を振り返る簡易なPDCA面談を始めると、指導の習慣が作れます
注意点
一度に多くを任せず、「一人でできる範囲」を明確にします。失敗した際は、指摘だけで終わらせず、原因と改善策を本人と一緒に言葉にすることが大切です
ステップ3(3ヶ月〜1年目):業務の独り立ちとセルフマネジメントの定着
指導されて動く時期から、本人が自分で目標を立て、行動を改善できる「自立した戦力」へと移行させる期間です。担当業務の範囲を段階的に広げながら、セルフマネジメントの仕組みを本人の中に定着させます。
1年目のゴールは、一人で担当業務を回しながら、自らPDCAで改善を続けられる状態です。
指導内容
半コマからの担当業務への移行と範囲の拡大、中期目標の設定、フォローアップ研修への参加
関わり方
目標設定(P)を本人に任せ、メンターはレビューとフィードバックに回ります。振り返り(C)と改善(A)も本人の言葉で語らせることで、セルフマネジメントが身につきます
注意点
結果だけでなく、挑戦したプロセスを評価します。伸び悩む場合は指導方法だけを変えず、目標の難易度と業務量の設定を点検しましょう
このように「いつまでに、何ができるようになっているか」というゴールを先に決めておくことが、後述するメンターや上司の関わり方をぶれなくするポイントです。
新卒教育の全体像や年間スケジュールの組み方は、次の記事で詳しく解説しています。また、研修の開始時期は「入社直後(入社式当日〜翌日)が基本」です。開始時期を後回しにするリスクについても、あわせてご確認ください。
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なぜ(Why)から伝える——ゴールデンサークル理論の新卒教育への応用
ゴールデンサークル理論とは、マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック(Simon Sinek)氏が提唱した理論の一つです。2009年に「TED TALK」にて行った『優れたリーダーはどうやって行動を促すのか』のプレゼンテーションの中で提唱されました。
この理論では、世界を変えてきた人や、人のこころを動かす力を持つ指導者には、一般の人と真逆のやり方で考えたり行動したりする共通項が存在すると言われています。それは、「Why:なぜ」→「How:どうやって」→「What:何を」の順で想いを伝えるという方法です。この伝え方をすることによって、人を育成したり指導したりする際に、相手からの共感を生むと言われています。
新入社員へのマネジメントの応用
昨今求められる新入社員のマネジメントや指導にも通じるフレームです。一般的に新入社員を指導・教育する際には、「何を(What)、どうやって(How)やろうとしているのか」ということから確認することが多いです。このように、企業での一般的な教育・指導では、現状「Why(なぜ)」はあまり確認されない事項です。
しかし、新人教育・育成で大切なことは、「なぜ、なんのために」それをしているのかを確認したうえで指導することです。
「Why(なぜ)」から確認することは、新入社員のマネジメントに対して非常に重要なスタンスです。仕事の目的を先に共有することで、新入社員は指示された作業と自分の成長や会社の目標とのつながりを実感でき、安心して質問や相談ができるようになります。そこからしっかりと新入社員の本音を確認することが、今後の成長を支える指導に不可欠な要素となるからです。
マンツーマン指導のメンター制度
次に、新入社員のマネジメントに有効な制度(仕組み)についてです。新卒教育の手法は、職場で実務を通じて育てる「OJT」、集合研修などの「Off-JT」、eラーニングなどに大別されますが、その中でも職場での成長スピードを左右するのが、メンターによるマンツーマン指導です。
メンターとは、「マンツーマン指導する先輩」「専任教育担当」のような意味合いがあります。終身雇用を前提とした「見て盗んで覚える」的な教育方法が時代にそぐわなくなり、短期間に新人や若手を育てるために採用されてきた手法です。
メンターをうまく活用するために
新入社員への指導方法に注目されがちですが、そもそもメンター役の社員に役割をよく理解させておかないと効果は生まれません。
具体的に必要なのは、
- メンティー(指導される側)の座学時の性格や進捗をメンターに共有する
- メンターは何を目的にアドバイスをするべきなのか、骨子を理解させる
- 一般的にメンターとしてやってはいけない禁止事項を理解させる
などが挙げられます。
メンターとメンティーに対しての第三者定期ヒアリング
成果や進捗について、メンターはリアルタイムでメンティーの反応を見ることができます。
しかし、その状況やフィードバック内容について、メンターの対応が常に正解である保証はありません。通常は介入しませんが、メンター側の上長が定期的に重要事項についてヒアリングすることが大切です。
このヒアリングとフィードバックの土台になるのが、「報告・連絡・相談(報連相)」の力です。新人の報連相スキルは、上司側の関わり方次第で大きく引き上げられます。具体的な声掛けや、管理職に潜む「他責思考」への対処法は、ウェビナーで詳しく解説しています。
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
「もういい加減にしてくれよ!!」と言いたくなるような新人、部下の方はいらっしゃいますか?その方に対して、✅ やる気がないから報連相しないのではないか✅ 責任感が欠如しているせいで先々への考えが足りないのではないか✅ 受動的で、自ら考えないから上手くできないのではないかと結論づけ、見限ってしまうのは早計です。「部下の反応=上司のマネージメントの成果」だからです。上司が【適切な指示の出し方】さえできれば、部下のミスの多くが防げます。ミスが減れば、ミスへのフォロー対応や、部下を叱るために割いていた時間を上司の方は有効に使えるようになりますし、部下側も、メンタルやモチベーションを低下させずに済みます。『報連相の基本』を、部下へどのように教えれば身につくのか?どのような指示だと伝わらずに報連相漏れを起こすのか?一番気になる「NG指示事例」を、弊社の研修受講企業様にて実際に起こった3つのケースから解説いたします。現場で出来る改善にご関心ございましたら是非ご視聴くださいませ。◆費用完全無料のWEBセミナーです。
メンター以外の先輩や上司からの声掛け
こちらはメンター制度に関係なく、新入社員の成長欲求を満たすには非常に重要な行動です。人から興味を持たれたり、気にかけてもらうと、とても嬉しくなりますよね。これは自己承認欲求として、人間が当たり前に持つ欲求です。
SNSなどでの同世代とのやりとりには慣れていても、対人で目上の人と接するのは多くの新入社員にとって初めての経験です。新入社員が育つには、周囲がまず聞く耳を持ち、歓迎していることを感じさせ、委縮させない環境作りにかかっています。
メンター制度と定着の関係をデータから見る
メンター制度のような手厚いサポート体制が新入社員の定着に有効であることは、公的な統計からも読み取れます。厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によると、大卒新卒者の3年以内離職率は、事業所規模が小さいほど高くなる傾向があります。令和4年3月卒業者の場合、従業員5人未満の事業所では57.5%にのぼる一方、1,000人以上の事業所では27.0%です
出典
企業規模だけですべてを説明することはできませんが、一人ひとりに寄り添える指導体制の有無が、新入社員の定着に影響を与えている可能性があります。入社間もない新入社員にとって、頼れる先輩が近くにいることは、仕事に取り組むうえで非常に安心できる環境といえるでしょう。
中には、新入社員を厳しく鍛えていくマネジメント方法もあります。しかし、軍隊のように厳しいマネジメントになってしまうと、1年間も耐えきれる新入社員は多くはないでしょう。だからこそ、マンツーマン指導のように、新入社員にとって充実したサポート体制は、会社の魅力を感じるきっかけ、そして会社に貢献したいという気持ちへと繋がります。
また、ビジネスマンとしてのノウハウをマンツーマンで吸収することができるので、より会社にとって価値ある社員になるのではないかと考えられます。
新卒教育でやってはいけないNG行動
メンター制度を導入しても、日々の指導の中身が適切でなければ効果は生まれません。特に、次のような行動は新入社員の自信喪失や早期離職の典型原因となるため、注意が必要です。
- 仕事の目的や全体像を教えず、部分的な作業だけを教える
- 否定や指摘ばかりで、ミスの原因や改善策を伝えない
- できていることに目を向けず、できないことばかりを指摘する
- 細かすぎる指示を出し続け、仕事そのものを任せない
- 自分の成功体験や自分のやり方を押し付ける
- 「見て盗んで覚えろ」と放置する
これらの行動に共通するのは、新入社員が自ら考え、動く機会を奪ってしまうことです。
反対に、仕事の目的と全体像を先に伝え、できるようになったことを褒め、改善点は原因と対策をセットで伝えることを心がければ、新入社員は安心して挑戦を繰り返せるようになります。「仕事ができない新人」に見える背景には、指導側の関わり方があることも少なくありません。
全社ミッションとして新人教育のPDCAを回す
新入社員をマネジメントするうえで最も効果的な指導方法は、教育を「個人の頑張り」に任せず、全社の仕組みとしてPDCAを絡めて回すことです。
(P)今どんな目標を掲げている?
(D)目標に対してどんな行動を取った?
(C)行動してみてどうだった?
(A)自分なりにどう改善すればいいと思う?
このように、4項目をメンター側がヒアリングし、フィードバックを行う。この流れを繰り返すだけで、新入社員は常に目標に対する適切な行動を取り、常に行動改善し続けることができます。
しかし、この手法には一つ問題点があります。PDCAという言葉は広く知られていますが、PDCAの具体的な回し方を理解している管理者側があまりにも少ないという点です。みなさんも研修等でPDCAという言葉は聞いたことがあると思います。しかし具体的にどのように目標設定し、行動計画を立て、振り返り、改善を行うべきか、即答できる方は多くありません。
若手の育成は、メンター一人の力量に任せるのではなく、上司・人事・現場が同じ型を共有し、組織として支えることが重要です。若手を伸ばす上司の関わり方や育成環境の整え方は、ウェビナーで具体的に解説しています。
若手がみるみる育つ!理想の上司と環境とは
若手社員を早期に戦力化するための具体的なマネジメント手法を、現場で活かせる形で凝縮してお伝えします。▼若手の「やる気」を引き上げるには?若手社員は、給与や福利厚生よりも【自分が成長できるかどうか】を重要視し、スキルアップやキャリアアップを強く求めています。しかし、管理職は部下のキャリア形成や人材育成に対する支援が最もできていないという現状があります。(セミナーにてデータ公開)本セミナーでは、このミスマッチを解消し、社内で実践可能な、生産性を高めるための「PDCAを機能させるマネジメント」の核心を解説します。◆費用完全無料のWEBセミナーです。
新人教育チェックシート|翌日から使えるPDCAのテンプレート
PDCAを現場で確実に回すには、以下のようなチェックシートを週次で運用するのがおすすめです。
- 目標:今週・今月の目標を、本人が自分の言葉で語れているか
- 行動:目標達成のために、いつ・何を・どこまで行動したか
- 振り返り:うまくいった点/いかなかった点を、本人が理由とともに説明できているか
- 改善:次にとる具体的な行動が決まっているか
- フォロー:メンター・上長からのフィードバックを記録し、関係者と共有できているか
このチェックシートを運用すると、メンター交代時にも進捗が引き継がれ、教育の質が個人に依存しにくくなります。まずは1人分のフォーマットを作り、上長の定期ヒアリングの実施状況もあわせて管理できるようにしましょう。
PDCAの学校では、研修で実際に配布しているPDCAシートのテンプレートと各項目の記入ポイントを付けた資料を配布しております。PDCAを組織に根づかせ、人材育成と生産性向上を同時に実現したい方は、ぜひご利用ください。
成果の出るPDCAシート -テンプレートと活用方法-
本資料「成果の出るPDCAシート ~テンプレートと活用方法~」は、変化の激しい時代に企業が生き残るために不可欠な「自律的改善力」を社員一人ひとりに体系的に身につけさせるための実践ガイドです。多くの組織がPDCAの導入に挑戦しながらも、✅「記入が煩雑で続かない」✅「振り返りのない“やりっぱなし”」✅「抽象的すぎる目標」✅「個人任せでサポートがない」といった4つの罠に陥り定着に失敗しています。本資料では、これらを乗り越えるための4つの基本原則を示したうえで、従来のPDCAに上司フィードバックを組み込んだ独自の考え方を解説。目標設定における期限と基準の明確化、意識系・根性系のNGワードを避けた行動計画の書き方、探索と深化という2つの行動改善パターン、部下の気づきを引き出すフィードバックの具体例まで、現場ですぐ使えるノウハウを網羅しています。実際に配布しているPDCAシートのテンプレートと各項目の記入ポイントも付属。PDCAを組織に根づかせ、人材育成と生産性向上を同時に実現したい方に最適な一冊です。
教育を「仕組み」にするなら——PDCAの学校の取り組み
PDCAの学校では、すべての教育トレーニングにPDCAを組み込んでいます。それは、PDCAこそが社員教育の根幹だと考えているからです。研修では、受講生がまず目標と具体的な行動計画を立案し、その計画に対して社内の上司やメンター、クラスメイトからフィードバックを受けます。受講生同士が切磋琢磨した内容には、講師が一人ひとりアドバイス。こうした「計画→行動→振り返り→改善」の繰り返しの中で、受講者はPDCAを実務レベルで体得していきます。
さらに、研修で取り組んだ内容はすべて成果物としてお返しするのが特長です。成果物をそのまま貴社のマネジメントに活用できるため、研修終了後も自社で教育を継続しやすく、社内の人材育成が今まで以上に活性化します。
新卒教育に関するよくある質問
最後に、新卒のマネジメントについてよくある質問をまとめました。
Q. 新卒教育は誰が担当すべきですか?
A. 専任のメンターを軸に、上長と周囲の先輩が巻き込まれる体制が理想です。人事に任せきりにせず現場主導で進めることで、教育内容が実務と結びつき、離職防止にもつながります。
Q. 新卒教育はいつまで続けるべきですか?
A. 目安は入社後1年間です。最初の1ヶ月でビジネスマナーと相談しやすい関係を作り、1年以内に一人で仕事を回す力を身につけられるよう、時期ごとのゴールを決めて進めましょう。
Q. メンターの負担が大きすぎる場合はどうすればいいですか?
A. メンターを1人に任せず複数人体制にする、ヒアリングの時間を全社共通のスケジュールに組み込む、チェックシートで進捗の共有を仕組み化する、などの対策が有効です。第三者定期ヒアリングを導入すれば、メンターの孤立化も防げます。
まとめ:新卒教育の成果は「組織の仕組み」で決まる
本記事の要点を整理します。
- 新卒教育の目的は、早く戦力化することそのものではなく、社会人基礎力のような「土台の力」を1年計画で育てること
- 新入社員にはWhy(なぜ)から伝えることで共感と自走を引き出し、メンター制度は役割共有・第三者ヒアリング・周囲の声掛けで「仕組み」として回す
- 教育の型を全社で共有し、PDCAとチェックシートで回すことが、早期戦力化と定着の近道
大卒新卒者の約3割が3年以内に離職する時代では、新卒教育の質は会社の将来を直接左右します。新入社員はどの組織にとっても貴重な投資対象です。教材や研修を用意しても、現場のマネジメントが変わらなければ効果は限定的です。新卒教育の体制づくりをご検討の方は、まずは新人・若手向けビジネススキル研修の資料からご確認ください。
浅井 隆志
代表取締役
現場変革のスペシャリスト。PDCAの学校代表 浅井隆志 KDDI、スバル、SoftBank等の大手企業をはじめ、全国で精力的に講演・研修活動を展開。新聞や雑誌など数多くのメディアでも取り上げられ、全国から講演依頼が殺到。「現場で成果を出すための実践的な指導」に定評がある。