入社数年の若手社員の育成課題と解決策について

2021.01.14

入社数年の若手社員の育成課題と解決策について

入社数年の若手社員を教育する際には、その若手社員の年代がどのような特徴を持っているのかを理解して、対応していかなければなりません。
一般的に、若手社員といえば新卒ではなく、入社1年目から3年目あたりの社員のことをいいます。ある程度常務に慣れてきたものの、まだまだ一人前といえるほどの経験、知識は持っていませんが、若手社員のうちにいかにきちんと育成ができるかどうかが重要なので、育成の課題や対策をご紹介します。

■3年目までの若手社員の育成課題とは?

3年目までの若手社員をしっかり育成していきたいと考えているものの、そのために付きっきりでサポートしたり、面倒をみるのが難しかったりするケースが多く、これが課題となっています。問題を解決するためには、若手社員がただ指示を待つだけではなく、自分で積極的に考え、動いてくれるような力を養っていかなければなりません。

また、入社から数年経っている若手社員の中には、自分が会社の中でどのような働き、活躍を求められているのかよくわからず、何をがんばれば良いか見失っているようなケースもあります。入社直後は様々な研修が用意されている企業が多いですが、2年目以降、3年目以降の若手社員をいかに伸ばしていくか考え、必要な研修を行うことが大切だといえるでしょう。

■若手社員の育成課題の解決策

若手社員に対して抱える様々な育成課題を解決していくためのポイントについてご紹介します。

成長できる機会を与える

いつまでも同じ業務の繰り返しになってしまうと、仕事にやりがいを感じられなくなります。若い世代は「自分をもっと高めたい」「様々な技術や知識を身に付けたい」と前向きに考えていることが多いため、成長できるような機会を与えましょう。

その中で成長実感を得ることが、仕事のモチベーションを維持することにも繋がっていきます。社員一人ひとりが何をしたいと考えているのか、どのようなことなら積極的に動けるのかなどを同僚や上司が把握することも重要です。

近年の若手社員の世代は、与えられた仕事をきちんとやりきりたいといった責任感を持っている世代と言われています。しかし、その一方で失敗することを怖がっている傾向が強いので、やりたいことには積極的に取り組んでもらう一方で、失敗を避けるためのサポートや、うまくいかなかった時のケアにも力を入れていきましょう。

一方的な指示は逆効果

近年の若手社員といえる年代の人々はリーダーについていくというよりも、皆で協力しながら業務をしたいという心構えを持っていることが多いです。
そのため、一方的な指示だけ与えるのではなく、一つの業務にグループで取り掛かり、一緒に達成感を得られるような機会を取り入れましょう。その中で個人がどのような働きをするのか、何が得意かを理解し、得意分野を伸ばすことも若手育成に繋がるポイントです。

世代間のギャップを理解する

職場によっても異なりますが、社内には幅広い年代の社員が在籍しており、それぞれ自分と異なる年代と仕事する際にジェネレーションギャップを感じるケースが多いです。特に、仕事に取り組む姿勢やコミュニケーションの取り方が異なります。
教育する側は、自分たちの世代での常識が若手社員にとっても常識であると決め付けるのではなく、お互いの考え方の違いなどを理解したうえで、育成に取り組んでいかなければなりません。

■若手社員は「ミレニアル世代」。どのような傾向がある?

若手社員は「ミレニアル世代」

ミレニアル世代とは、生まれたのが1981年以降で、成人を迎えたのが2000年以降の世代のことをいいます。年齢で言うと20代前半~30代後半くらいまでの人のことであり、大きな特徴として挙げられるのが、若いころからインターネットが身近にある世代だということです。

毎日TwitterやInstagram、Facebookなどを利用している方が多く、新しい情報に敏感な世代だといえるでしょう。

この年代の若手社員を育成する際に理解しておきたいのが、常にインターネットを使って情報を収集できる環境で育ってきた関係もあり、効率的な業務で成果を出したいと考えている方が多い点です。言い換えれば、無駄なことを嫌う世代だといえるでしょう。

一見すると無駄に見えてしまうような業務を任せると一気にやる気をなくしてしまう可能性があるので、なぜそれが必要なのか、どのような役割を持っているのかなども合わせて説明することが重要です。
また、短期間で結果を出したいと考えている方が多い世代でもあるので、短期集中型の研修を組むのも良いでしょう。

ミレニアル世代はストレスに敏感な特徴も持っているので、ストレスケアにも力を入れていくことが重要です。

■育成課題の解決が離職を防ぐ

若手社員の育成課題はいろいろありますが、うまく対策がとれないと若手社員の不満に繋がってしまい、それが結果的に離職を招いてしまう可能性があります。これを解決するためには、若手社員が仕事に対してどのように感じているのか、何に不満を抱えているのかなどをよく理解したうえでしっかり対策をとることが重要だといえるでしょう。

求められている研修や、サポートがあれば、それらに力を入れることも検討してみてはいかがでしょうか。

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