新入社員の心理的安全性を高める管理職の役割
2025.03.24

新入社員の心理的安全性の重要性
新入社員が入社して最初の数か月は、組織への適応や業務習得の面で大きな不安を抱える時期です。
そのため入社後の数か月間で「心理的安全性」が確保されているかどうかが、その後の定着率や成長に大きく影響します。
心理的安全性とは何か
心理的安全性とは、チームの中で自分の意見や質問、懸念事項を安心して表明できる状態を指します。Google社の「Project Aristotle」の研究により、高いパフォーマンスを発揮するチームの最も重要な要素として心理的安全性が特定されました。
(参照元: https://rework.withgoogle.com/blog/five-keys-to-a-successful-google-team/)
新入社員特有の不安と課題
新入社員は特に「間違ったことを言って評価されないか」「基本的なことを質問して無能だと思われないか」という不安を抱えがちです。
実際、厚生労働省の調査によれば、入社3年以内に離職する若手社員の約7割が「職場の人間関係」を理由に挙げています。
(参照元: https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00001.html)
心理的安全性の影響
心理的安全性が低い職場では、新入社員は疑問を持っても質問できず、理解が不十分なまま業務を進めることで、ミスが増えたり、重要な気づきが共有されなかったりします。
あるIT企業の事例では、質問しにくい雰囲気から新入社員のエラー報告が遅れ、システムトラブルに発展したケースもありました。一方、心理的安全性が高い職場では、新入社員の定着率が15〜20%向上したという調査結果も出ています(参照元: Deloitte Human Capital Trends Report 2020)。
新入社員の心理的安全性を高めることは、人材の早期戦力化と定着率向上の両面で重要な経営課題なのです。
新入社員の心理的安全性を高める管理職の実践法
管理職の皆さんは、新入社員の心理的安全性をどのように高めればよいのでしょうか。以下に具体的な実践法をご紹介します。
1. 効果的な1on1ミーティングの実施
定期的な1on1ミーティングは、新入社員の心理的安全性を高める重要な機会です。
HRコンサルタントの調査によると、週に1回の1on1ミーティングを実施している組織では、新入社員の職場適応スピードが30%向上したという結果があります(参照元: Gallup State of the American Manager Report)。
ポイントは以下の3つです。
✅業務進捗だけでなく、「どんな困りごとがあるか」「職場環境は快適か」を必ず聞く
✅「質問して当然」という姿勢を言葉と態度で示す
✅新入社員の意見や提案に対して「なるほど、それは面白い視点だね」と肯定的なフィードバックを返す
2. 失敗を学びに変える文化の醸成
新入社員が安心して挑戦できる環境を作るには、失敗を学びに変える文化が不可欠です。エドモンドソン教授(ハーバード大学)の研究によれば、失敗から学ぶ文化がある組織では、イノベーション率が23%高いという結果が出ています(参照元: https://hbr.org/2011/04/strategies-for-learning-from-failure)。
実践のポイント
・管理職自身が失敗談と学びを積極的に共有する
・「早期の小さな失敗」を歓迎する姿勢を示す
・失敗したときに「次に活かすには何が必要か」という建設的な対話を行う
3. 先輩社員を巻き込んだ心理的安全性の構築
新入社員の心理的安全性は、管理職だけでなく先輩社員の関わり方にも大きく左右されます。ある製造業では、メンター制度を導入し先輩社員の関わり方をトレーニングした結果、新入社員の定着率が23%向上しました(参照元: Society for Human Resource Management Survey 2021)。
効果的な取り組み例
・入社1〜3年目の先輩社員をメンターとして任命し、「質問しやすい人」を明示する
・チーム会議で「最近学んだこと・気づいたこと」を全員が共有する時間を設ける
・新入社員の意見や質問に対して「良い質問だね」と肯定的に反応することをチーム全体に促す
4. 成功事例:心理的安全性向上による定着率アップ
ある情報通信企業では、新入社員の心理的安全性向上プログラムを実施した結果、入社1年目の離職率が12%から5%に減少しました。具体的には以下の取り組みを行いました(参照元: 人材開発白書2022、日本能率協会)。
- 週次の1on1ミーティングの必須化
- 「新入社員歓迎ランチ」の定期開催
- 管理職向け「心理的安全性向上」研修の実施
- 「質問・提案ボード」の設置と定期的なフィードバック
これらの取り組みにより、新入社員からの業務改善提案が増加し、組織全体の活性化にもつながりました。
まとめ:新入社員の心理的安全性が組織の未来を創る
新入社員の心理的安全性は、単なる「居心地の良さ」ではなく、組織のパフォーマンスや人材定着に直結する重要な要素です。特に入社直後の数か月は、心理的安全性の有無がその後のキャリア形成に大きく影響します。
管理職の皆さんには、効果的な1on1ミーティングの実施、失敗を学びに変える文化の醸成、先輩社員を巻き込んだ取り組みを通じて、新入社員が安心して意見を言い、質問できる環境づくりが求められています。
心理的安全性が高い職場では、新入社員のミスが減少するだけでなく、彼らの新鮮な視点や気づきが組織の成長につながります。新入社員の心理的安全性向上は、短期的な定着率アップだけでなく、長期的なイノベーション創出にも貢献するのです。
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